O カーデエンエアクラフト 35% エクストラ330S の製作
      CARDEN AIRCRAFT EXTRA 330S 35% SCALE CONSTRUCTION


WING CONSTRUCTION

@ ウィングソケットのあらかじめ開けてある穴に3.1*41.2mmのダウエルを接着。このダウエルはウイングチューブのストッパーになります。ダウエルを付けた方の端に1.5mmスクラップバルサで蓋をします。これはソケットを差し込む時に接着剤がソケット内に入り込むのを防ぐためです。どちらも瞬間接着剤を使いますがソケットと面一になるようにサンディング仕上げ。
@−2 ウイングソケットとソケットサポート板をスチロールコアに仮に組み込んで見ます。ソケットサポート板は穴の胴体側の方に接着するようなります。ウイングソケットは切り込み穴の反対側に当たるまで差し込みます。
A ソケットサポートがウイングコアと面一になるようにけがいて加工します。これはかんざしパイプからソケットササポート板に掛かる力をプランクバルサに分散するためです。
B プロボンドを使って本接着です。ソケットにたっぷり塗って、さらに私はスチロールコアにドリルで穴を開けてそこからボンドを流し込みソケットを回しながらスチロールコアの穴全体にプロボンドが行き渡るようにしました。ウイングソケットは翼根リブが付くためスチロールコアから6mm以上は出ていることが必要。(ここではリブの接着はしません)
B−2 写真左側が胴体方向です。ソケットサポート板をテープで固定して熱線の切り込みもテープで塞いでネガティブコアに挟んで軽い重石をして置きます。ソケットサポート板の周りはネガティブコアにくっつかないようにしっかりマスキングをしましょう。
C エルロンサーボとサーボコードの穴のプランを考えましょう。胴体に引き込む位置も考える必要があります、プランク材だけのところを狙いましょう。エルロンのヒンジラインはコアの後縁から同一幅で101.6mmになります。2サーボになりますが取り付け位置は小西さんのアドバイスに従って、エルロンの長さの1/3、2/3 のラインよりサーボ1,2個分内側。コントロールロッドは75〜100mmの長さになるように位置決めです。サーボコードの通る溝はコネクターの幅の1.5倍深さは3倍は必要に思います。私は充電器とピアノ線で切りましたが、カッターで両サイドを切りマイナスドライバーであらかたほじくって、やすりやサンドペーパーで仕上げるのが手っ取り早いように思います。説明書ではここでサーボ穴の加工もするようになっています。6.3*12.7*914.4mmシナの棒材から50mm程度切り出しサーボマウントの枕にするように書いてあります。私はサーボコードの穴のみでこの時点では使用サーボも決めていなかったのでサーボ穴の加工は後に回しました。
D スチロールコアのサンディングをします。すべすべにする必要はありません。高めの所をすり落とす程度で充分。私は#240番でざっとやりました。その後しっかりほこりを吸い取ることが重要です。コア、ネガティブコアとも左右上下が入れ替わらないよう、最初に梱包してあった組み合わせで取り扱うことが重要です。
E いよいよプランクです。説明書に書いてあるようにバルサを繋ぎます。私は付き合わせのラインの加工はしませんでした。というかやってみたけど上手くいかないので諦めた。繋ぎ目を寄せるようにマスキングテープで引っ張た後繋ぎ目をマスキングします。この後コアに挟んで周囲を1cmほど残して切り取ると良いでしょ、プランク材のあまりを他で使うようになるので少し残しておきます。
E−2 プロボンドを塗っています、これぐらいで40g。その後色々加工をする時に接着具合を確かめた所もう少し多くても良いように感じたので片面50gがベストかと思います。左右バランスが合うように重さを量って使いましょう。こころもち前後縁とソケットあたりを多めにして均一に伸ばします。プロボンドは発泡しながら固まるので多い所はプランク材を持ち上げようとする力が強くなります。プランク材の継ぎ目に隙間があってもプロボンドが入り込み固まるので強度の心配は要りません。サーボコードの穴が塞がらない様に注意。
E−3 コアがきちんと重なるようにそれぞれの面にガイドラインを書いておくと良いです。常にTOPと書いてある面が下になるように置いてプランクします。コアの上下のどちら側から始めても問題ないそうですが片面づつしたほうが間違いないです。片面が終わった時点でプランク材をトリミングしてもう片面に移ったほうがやりやすいでしょう。
E−4 重石になにを使うかは考えもんです。私はたまたま庭の隅にブロックがあるのを見つけ重さを計ったら10cm幅の物が約10kgでした。ブロックは10個有ったのですが載せてみると8個で丁度でした。小西さんの話しでは重石をのけた時コアが伸びてクシャと音がするぐらいがいいとか、80kgでは少し軽いように思いました。立てて置けば10個は置けたと思います。正月休みに縁側でプランクしましたが一晩で固まっていました、夜間の気温は5℃ぐらいでしょうか。プランクが終わったらコアと面一になるようにしっかりサンディングします。ものぐさな私はカッターで荒削りをして#120番で仕上げます。
F 9.5*101.6*1219.2 のバルサ材から大きめに前後縁材を切り出します。
F−2 長さが少し足らないのでいも付けをして足しておきます。接着剤はプロボンドを使いマスキングテープで押さえておきます。ボンドが固まったらカンナやサンドペーパーで図面を参考に仕上げます。私は前縁は荒削りで置いてあります。この後の作業であちこちぶつけてへこみそうなので仕上げは最後にしようと思います。ここらでそれぞれの中心線を書いておくとよいでしょう。
G エルロンヒンジラインは後縁から 111.1mm の同一幅です。カットラインはヒンジラインから 9.5mm前後になります。エルロンの仕上がり長さは 1016mm ですが翼端材の 3.1mm が3箇所と隙間分がいりますので間違いの無いように上下面とも書きます。
G−2 マスキングテープの跡が付いていますが、全体のサンディングは最後にします。←個人的な好みなのでご自由にどうぞ。
G−3 カットラインに定規を当ててカッターで正確に切ります、やや山形になるように。この後#120のサンドペーペーでスチロールだけを削り落とします。軽い力でサッサとやると思いの他いに簡単で綺麗に仕上がりました。ポイントはバルサを削らないで済む様に真っ直ぐなラインを出して正確に切ることです。
H エルロンヒンジライの前後縁材を 9.5*101.6*1219.2 バルサ材から大きめに切り出しプロボンドで接着します。特にエルロン側は反らないように注意が必要です。ボンドが乾いてからプランク材と面一になようトリミングします。
I センターラインをヒンジライの前後縁に書きます。約100mm間隔で全部で11本ロバートの棒ヒンジの大を使いました。ヒンジの取り付け位置はそれぞれの部材に定規を当てて数値で書いていきました。ヒンジガイドを当てて特にスパン方向に傾かないように最新の注意をしてドリルで開けます。ヒンジガイドを使うとドリルの刃先が逃げないのと角度が垂直に保てるので便利です。次にヒンジラインをテーパーに削ります。
I−2 コントロールホーン台 9.5*25.4*25.4 の合板を取り付けます。合板をガイドにしてカッターで切り込みを入れ切り取りサンドペーパーで仕上げますが現物合わせで手間がかかりました。やや隙間が出来たのでエポキシ+マイクロバルーンで接着材をたっぷり塗ってドライヤーで暖めながら台が面一になるまで押し込みはみ出した接着剤は綺麗にふき取ります。
I−3 サーボの取り付けは 3mmバルサで箱を作って埋め込みました。底板はありませんサーボ取り付け材はシナの棒材から切り出しです。取り付け材は箱にいも付けにしないで、箱の方を切り欠いて差し込むようにしてさらにバルサの補強材を接着しました。プランク材の上に箱を載せてガイドにしてカッターで切り込み中をほじくり出します。隙間があるところはプロボンドをたっぷり塗って充填効果があるようにしてサーボボックスを埋め込みます。

サーボコードを通す穴ですが主翼の上面側に開けた方が取り回しがしやすいようです。
主翼の製作はこれでひとまず終わりです。後は胴体が出来てからルートリブの取り付けと、取り付けボルト部分の工作があります。


感想
スチロールコアにプロボンドが有れば面倒なプランク材を繋ぎ合わせて一枚の板にするという工程が無いので非常に楽だ。
心配したエルロンの切り出し整形は、けがき線にあわせてきっちりと切りスチロールだけを軽くサンディングするようにしたら綺麗に仕上がる。(大きめに切り出してバルサとスチロールをサンディングして仕上げるようにするとたぶん波打ったりするだろう)
コントロールロッドの長さを 75〜100mmにするとサーボの大きさにもよるがほぼ翼の厚さに近くなるので翼の上面側にコードを通す穴を開けた方が収まりが良くなる。
キットが届いてからこのレポートまでずいぶん時間が過ぎましたが実際の作業時間はそれほど掛かっていません。物が大きいのでそれなりに手間は掛かりますがリブ組よりははるかに作りやすいです。