O カーデエンエアクラフト 35% エクストラ330S の製作
      CARDEN AIRCRAFT EXTRA 330S 35% SCALE CONSTRUCTION

その6  エンジンの取り付け、カウルの取り付けなど


28 エンジンの取り付け
直径1インチ長さ2.5インチの棒材がありますが、両端が2.5度のスラスト分斜めに切ってあります。この棒材を2本に切り出すのですがかなり大変です。斜めにカットしてある面に直角にボルト用の穴を開けます。プロペラの位置が機体中心に来るように防火壁への取り付けは2.5度のスラスト分ずれるようになります。モーターボックスの上下板を取り付けます。しっかり肉抜きをしましょう。バルサ角材でそれぞれの角を補強してください。また上部板の後部にもバルサ角材を張って補強しておきます。
エンジンマウント用の棒材を上手く切るのは大変です。小西さんに相談したら写真のようなプレートを送ってきました。ジュラ材で2.5度分クサビ状に加工してあります。このほかにも色々あるようです、エンジンのマウントに困ったら相談してみてください。
マフラーのマウントは半円状に切った合板にテフロンパイプを被せマフラーの厚みのある部分が来る位置に接着しました。両側に切れ込みをいれステンレスワイヤーで締め付けます。
エキパイのロー付けをしないといけませんが私も初めてでなかなか上手くいかなかったので説明は出来ません。
29 カウルの取り付け
開口部を切り取ります。上下のカウルの取り合わせはきっちりと合います。
3.1*19*610mmベニヤ板から適当な長さに12枚の裏当て材を切り出します。私はここだけはインチサイズの 6−32 ボタンヘッドスクリューと爪付きナットそれにナイロンワッシャーを使いました。上下カウルをテープで確実に固定してから一ヶ所づつ固定していきましょう。
カウルリンクにLブラケットを図面を参考に取り付けます。
図面を参考にモーターボックスにカウルリンクを取り付けます。
エンジンやプロペラの位置がカウルと合っていることを確認します。私はカウルと胴体が擦れないように間にバルサ板を挟んで少し隙間が出来るようにしました。胴体のラインとカウルがなじむように必要ならカウルリンクをサンディングします。テープでしっかり固定したらカウルリンクとカウルを瞬間接着剤で固定します(エンジンを外して前方や下面の開口部から手を入れてください)。隙間がある場合はマイクロバルーンなどを併用します。
カウルを取り外してカウルリングとカウルの境目にエポキシとマイクロバルーンを混ぜた物でフィレットを作り補強します。私はシリコーンコーキングで代用しました。
ボトムカウルは図面ではモーターボックスの内側からLブラケットに向けてビス止めする様になっていますが、私はキャニスターマフラーを使うのでモーターボックスの内側に爪付きナットを取り付けLブラケット側からビスを差し込むようにしました。
解りにくいですがボトムカウルの取り付けです。早回し機能付きの薄型ラチェットを使うと何とか作業が出来ます。カウルに穴を開けて外からドライバーを差し込むようにする方法もあります。
30 ギヤの取り付け
3.1*31*76のベニヤ板をスパッツの裏側に補強用に接着します。タイヤはアクスルシャフトで取り付けます。スパッツはギヤから補強ベニヤ板までドリルで貫通させ3mmビス2本とナイロンナットでで取り付けました。
カーデンノ機体は脚の取り付けはシンプルです。6.3mmのベニヤ底板と12mm角の強化材にタップを切って左右合計4本の5mmビスで取り付けるだけです。
メカ配置
タンクはガソリンが32オンス、スモークが24オンスでウイングチューブの上に台を作り乗せています。丁度収まるようにボックスが設計されているそうです。メカ類は後方に3mmベニヤ板で台を作りバルサトラス材の上に接着しました。
モーターボックスの前部三分の一は3mmベニヤ板を接着してエンコンサーボとイグニッション用バッテリーを乗せています。後部三分の二は3mmバルサです。マフラー室と仕切るようにしてビス止めにしマフラーのメンテナンスが出来るようにしておきます。
飛ばし始めると上部カウルの右側のビスがすぐ緩んでしまいました。ボンドG17を塗ってみたり、ロックタイトを塗ってみたりしましたが効き目がほとんどありませんでした。友人にビスの頭に穴を開けて割りピンを刺したらどうかとのアイデをもらいました。バイスで挟んでボール盤で1mmの錐をで穴を開けました。十文字に開けましたが、思いのほか簡単に開けることが出来ました。ホームセンターで手に入れた割りピンがぴったり合います。
Lブラケットにワッシャを使わずしっかり〆た後に割りピンを刺します。少し緩んでも割りピンがLブラケットに当たりそれ以上は緩みません。その後はまだ3フライトですが他に緩むビスはありません。
パイロットは小泉君、キットを買ったころは全盛期で子供がUFOキャッチャーで取ってきてくれました。くしくも初飛行の2006年10月を前に引退し余生はエクストラパイロットです。キャッチフレーズは“舵取りは任せろ”
ステッカーや文字などを入れると引き立って見えます。


足掛け3年をかけてやっと完成しました。

スモークシステム込みの完成重量は 約 14Kgになってしまいました。
小西さんに言わせると13kgなら合格、14kgでも充分飛ぶでしょうとのことです。
カウル、スパッツ、ハッチ部分は初めて塗装をして見ました、それで多少重くなっても思いもよらないほどです。
後で知ったのですが塗装の下地はフライトホビーの下地セットが良いそうです。FRPの部分も絹を張るとピンホールの処理が簡単らしいです。
スモークですがマフラーの先端に入り口があります。エンジンからかなり離れていますが、市販のスモークオイルを使うと充分に発煙しました。
前のエッジはオリジナルマフラーでメンツ27*10が5600〜5700rpmでしたが、キャニスターではメーズリック26*12が6400rpmです。
メンツのペラではうるさすぎて使えません、メーズリックはかなり静かで良い感じです。


フライトインプレ
初飛行はカーデンの100ccエッジを飛ばし倒しているTさんに助手についてもらいました。
キャブのセッティングはマフラーが変わったもののそのままでOKでした。
ほんの10mも走るとあっけなく離陸しました。前のエッジからするとかなりパワフルです。
上周を3周もしないうちトリムも取りきれていなのに、Tさんがチョットチョットとジャイヤンのようにプロポを取り上げてしまいました。
こんなに早く食いついてきたのは初めてです。
良いねー良いねーといいながらあんなことやそんなことまでやってしっかり強度テストもしてもらいました。
Tさんはスタント志向ですがかなり気に入ったようです、最後は綺麗なスローロールで締めくくってもらいました。
エッジよりはかなり性能が上とのお言葉でした。
14kgの重さを感じません。トルクロールでもまだスロットルに余裕があります。
ナイフエッジはミキシング無しでも私の指で何とか真っ直ぐ飛びます。
重心位置はキット指定位置にほぼ合わせています。モーターボックスの側板をつまんで持ち上げれば何とか重心を確かめることが出来ます。

噂によるとヤクやエクストラ260はもっとスタント的なそうで大変興味があります。
その上の150ccもあるし、初飛行がすんだばかりなのにもう次の機体のことを考え始めています。