O ヨシオカ製 サンデーの75% サイズの電動機
  名づけて E−ホリデー
 


最近の不景気は我が家にも居座りラジコン費用は減り、それにともないフライトパワーまでしぼんでいます。

そんな中でも何とかラジコンを楽しみたい物。
作るのも楽しみの一つです、最近はEPPの機体を何機か作りましたが今度はバルサでやってみよう。
以前サンデーの 1/2サイズを作っていい飛びをしたので今度は 3/4 (75%)にして見ました。

サンデーは全幅 1200mm 重さは 1200〜1400gとなっています。
E−ホリデーは 1,200*0.75=900 重さは 0.75の3乗で 1200*0.4218=506gが目安です。
なかなか良い数字が出ました。モーターは100gあたり30Wが目安なので150W程度、AXIやハイペリオンの2212クラスが合います。
リポは3Sの1000mAぐらいが良いでしょう。サーボその他も手持ちのもので間に合いますので出費は0円でいけそうです。

ラジコン技術にも2009年11月から2010年1月までバルサで小型ラジコン飛行機を自作してみようの記事がありますので参考にしてください。
ここでは☆を1〜5個で工作の難易度を私なりに決めていきます。☆が多いほど難しいです。

図面のリブの部分をコンビニのコピー機で75%に縮小コピーします。100均で買った0.8mmPP板があったのでこれにカーボン紙を載せ図面を絵取って写し取ります。これをはさみで切り出したら型紙の出来上がり。厚紙でもつかえます。

☆☆
リブは1.5mmバルサから切り出します。型紙を使って無駄が出ないようにリブ型を写していきます。リブは全部で20枚。

底面と前面の部分だけは定規とカッターで正確に切り上部は少し大きめになるぐらいにカッターでフリーハンドで切り出します。出来たら底面と前面部分を綺麗に揃えて待針で固定します。上部のRを120番のサンドペーパーでラインを見ながら整えます。スパーの入る溝を切ります。前後部分に鋸で切れ目を入れてカッターで横方向に切るとパラパラと取れていきます。↓で作るスパーを合わせて少しきついぐらいに出来れば最高です。

☆☆☆☆☆
け引きカッターを使って棒材を切り出します。3mmバルサからスパーは3*3、前縁材は3*12で切ります。長さは450mmあればいいのですが切り初めと終わりでどうしても歪んでしまうので600mmの長めの物から切りだしたほうがいいものが出来ます。

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プランク材は75%なら1.5mmになりますが、手持ちの1mm材が余っていて重さも1.5mmより少し軽いので使うことにしました。下面のプランク材は前部が50mm幅で後部が15mm幅。リブ位置を書き込みます。中央が25mmで他は53mm均一です。

プランク材にスパーを乗せ直線を出したら待針で止めて瞬間を流し固定します。後部プランク材も位置を決めて待針で止めます。

☆☆
リブを線に合わせ台と直角になるようにしながら接着していきます。上部スパーもリブ上面と面一になるように埋め込み接着します。スパーとリブ面がそろうように気をつけ必要なら微調整します。

☆☆☆☆
後縁材を兼ねる下部プランク材ですが、このまま上部材を付けるとなじみが悪いです。リブの上面のラインに沿って斜めに削る必要があります。サンドペーパーの120#でリブを削らずプランク材だけ削ります。主翼製作の山場です。

☆☆☆☆☆
上手に出来ました自画自賛です。これで上部プランク材も浮き上がることなく綺麗に出来ます。
手持ちの材料から1mmベニヤが有ったのでカンザシにすることにしました。このクラスならこれぐらいで強度は充分なはずです。上反角は片方を台に付けた状態で反対の翼端が 67.5mm持ち上がればOKなので作図して角度を決めました。

☆☆
上反角分上部スパーを擦り合わせます。かんざしでスパーを挟んで角度が合っていれば接着します。3スパン分桁間補強材を入れます。中央リブは2枚を貼り合せてからスパー部分を切り取り接着します。上面後部プランクをします。

☆☆☆
前面上部のプランクです。私は今回ジェリータイプの高粘度瞬間接着剤を使いました。スパーとリブに塗ったら位置を合わせてスパーの上に置きます、アングル材でスパー部分を押さえて接着させます。その後アングルを前にゆっくりと動かしてリブを接着していきます。

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中央部の上下面をプランクします。プランク材の前縁部分をリブの前部と面一になるようにサンディングして前縁材を接着します。

☆☆☆
主翼はゴム止めになるのでゴムがバルサに食い込むため、これも手持ちの材料から3*3ヒノキ材を見つけたので後縁部分を切り取り接着しました。翼端に2mmバルサを貼り付け後は前縁部をメインにサンディングをして仕上げます。

☆☆☆

裏の白い広告を二枚つなぎ合わせて胴体と尾翼の図面を書きました。75%なら側板は最大69mm幅なので1枚物から切り出せます。

☆☆
図面を元に尾翼の材料を切り出します。3mmのミディアムバルサが有ったのでこれを使いました。縦目はカッターで横目は鋸で切ります。しかし平面に対して切り口を直角にするのは至難の業です。最終的にサンディングで整えます。

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是面の上にラップを載せて各部をサンディングなどして微調整して組み、待針で止めます。最終的に隙間があればバルサの粉を擦り込んでから低粘度の瞬間を流して接着です。バルサの粉+瞬間は効果絶大です。

☆☆☆
側板を切り出し中心線や同枠の位置を書き込みます。モーターのスラスト分のずれも考慮しておきます。

側板は厚さが1.5mmなので接着面の確保と角を丸くサンディング出来るように3mm幅の補強材を張りました。下部前方は切り出した端材のRを利用しています。左右を合わせて同じ型になるようにサンディングで仕上げます。

☆☆
同枠を作ります。左の列はモーターマウントノーズギヤマウント。左から2番目はメインギヤマウント。そして主翼の前後の同枠、幅は47mmと同じにしています。

☆☆
ギヤは2mmピアノ線です。ギヤマウントは2mmベニヤで3枚の板の間に挟み込むようにします。わかるかな?
組み立てやすいように主翼の前後の同枠の間に補助板を取り付けました、これで歪みがなくなるはずです。モーターギヤマウントの取り付け位置に補強と位置出しがしやすいように3*3バルサを張り付けました。

☆☆
側板と同枠を組み立てます。水平尾翼の前にも同枠を入れました。側板が定盤と直角になるように気をつけます。

☆☆
上下のバルサを貼ります。胴体は1.5mmバルサですが、上部前方は3mmを使いハッチとなるようにしています。主翼止めのタケヒゴを付けて生地完成です。

☆☆
ところで一番前の同枠はモーター取り付けのときに邪魔になりそうなのでかっこ悪いですが無しです。
生地完重量 主翼 42.5g、胴体 38.2g、水平尾翼 4.2g、水平尾翼 10.2gで合計 95.1gになりました。予定の500gよりは軽くなりそうです。

2011年9月3日追記
8月28日に迫った福が飛行クラブのリボンくぐり大会用の機体をどうしようかと考えていたら
目に付いたのがフイルムまで張って置いてあったこの気体です。
ルール上スピードが求められるのでモーターは変更してハイぺリオンの 1913−06−308にAPC 4.75*4.75 とパイロン機仕様。

ヨシオカのサンデーという機体をご存知の方は多いと思います。
75%の大きさなので写真で見た目は同じはずです。メインギヤは10インチのペラで飛ばせるように長めになったいます、また製作のところで書いていますがベニヤ板の差し込み式で取り外しができます。
フィルムはオラライトのクリヤーレッドを使いました。主翼はゴムひも止めで3車輪、練習機の定番仕様です。
2サーボなのでメカ積みは簡単です。気になった重心位置はバッテリーを前気味にしてほぼ合いました。モーターの変更で機首を4mmほど切り取りました。



 仕様 ヨシオカ製サンデーの75%の大きさ

全長 688mm   全幅  900mm  サーボ  ウエイポイント 060*2  受信機 GWS R6N  プロペラ APC 4.75*4.75
モーター ハイぺリオン 1913−06−308  アンプ フェニックス 25  バッテリー ハイぺリオン G345 3S900mAh
主翼重量 57g 胴体重量 バッテリー込み 286g  飛行重量 343g

 フライトインプレ

思いのほか軽く仕上がったのでとびのほうは期待できます。
練習機として飛ばすならもっと小さいモーターと2セルのバッテリーでいけそうです。
しかし今回はかっとびを目指します。
スロットルをあげていくと甲高い音を残してあっけなく離陸しました。
ペラは小さくても結構なスピードが出ます。スロットルを少し絞ってトリムをあわせました。
ゆっくり飛んでいる分にはいいのですがスロットルを開けていくと頭上げになります。
スロットルからエレベーターにミキシングをかけてもしっくりきません。
それから時々エレベーターがぴくつきます、アンプか受信機に問題がありそうですが今回はこれで行くしかないです。

リボンくぐり当日、ワッシャを入れてダウンスラストを増やすとかなりよくなりました。
エレベーターのぴくつきはやはり治りません、それでも何とかコントロールして3分で9回くぐることが出来ました。
練習機をかっ飛ばすのはやはり無理があるようです、来年は専用機を作ってみたいです。

この機体はゆっくり飛ばすとすごく良いです、3車輪なのでタッチアンドゴーも楽しめます。
バルサの機体はかっちりしているので安定感が良いですね。
これぐらいの重量で仕上げればEPPの飛行機よりはるかに飛びが良いと思います。