O リアルサウンドシステム   2008.6.1  


このシステムはドイツの Thomas Benedini と言う人が開発した物です。
実物のエンジンの音を小さなモジュールに記録させています。
エンジンスタート&ストップ → アイドリング → 加速 → フルスロットル 
それぞれがプロポのスロットルに連動して再現されます。
電動ばやりの昨今、音がしないのはいまいちつまらないと考えている人にはお勧めのアイテムです。

このシステムについてはラジコン技術誌の2007年1月号で 佐々木 哲氏が紹介されたので知ったわけです。
その後ネット上で色々調べてさらに興味がわきました。
しかしドイツのかたなので注文するにはかなり躊躇しました。
それでも初めての海外通販もしてみたくて翻訳ソフトを駆使して挑戦しました。

初めての海外通販です。翻訳ソフトを使って何度かメールをやり取りしますがはたしてこちらの言いたいことが何処まで伝わったは不明です。本当に知りたかったことは解らずじまいで注文しました。

問題は送料でした。最初向うからは、60ユーロ掛かると言ってきました。ネットで調べると郵便局のサービスにEMS(国際スピード郵便)と言うのがあり、日本からドイツまでなら 11ユーロで、4日で着くのがあるとメールしました。向うも調べてくれて、保険をかけて20ユーロとのことで決まりました。

送金はペイパルを使いました。全金額の4%ほど手数料が掛かりますが、一番簡単安全で早い方法だと思います。

ちなみに総額197ユーロでした。
これがサウンドモジュール本体です。
非常に小さいのが分かると思います。左に伸びたコードはアンプに繋ぎます。
拡大するとこんなになっています。
設定をするには右下の赤丸で囲った2つの端子を短絡(ショート)させて行います。
40Wのアンプです。写真右側のコードは,上の写真のモジュールからのコードです。左に見える6本のコードは電源の入力と、2個のスピーカーへの出力です。写真右下の方にボリュウムが付いているので音量が調節できます。使用時はかなり高温になるので充分に冷気を当てることとアルミ製のヒートシンク部分には触れないことです。電源には3〜4セルのリポが推薦されています。容量は1500〜2000mAぐらいでしょうか。家の中でうるさいと感じるぐらいの音で 1Aぐらいの消費でした。オートカットは無いので飛行中は電力使いまくりなので過放電には充分注意が必要です。
重さは25g
モジュールと受信機を繋ぐコードです。
二股になったコードは右側を受信機のスロットルチャンネルに、反対側のメスのコネクターをスピードコントローラーに、もう一方をモジュールのProp1に繋ぎます。上側の両方がオスのコネクターのコードは、モジュールのProp3と受信機のAUXチャンネルを繋ぎます。
直径10cmのスピーカーです。
重さは約160g
ユニットを繋いで見ました。
受信機から見ると下側が電源コード,上2本がスロットルとAUXチャンネルに接続してあります。スロットルからは二股になって片方にモーター用のESC,もう片方はモジュールのProp1へ接続します。AUXチャンネルはモジュールのProp3へ接続します。アンプ左からの6本のコードは、茶色をバッテリーのマイナス、赤をプラス。オレンジをスピーカー1のプラス、黄色をマイナス、ここでは写っていませんが緑をスピーカー2のプラス、青をマイナスに接続します。
デモ用にスピーカーボックスも作ってまとめてみました。

私のサウンドシステム自体の重さはスピーカー1個込みで(写真の受信機、スイッチ、バッテリーは別)226gでした。


 設定の方法 

サウンドのコントロールの方法には4通りがありますが私は注文時にダイレクトサウンドセレクトを頼みました。
私が使用しているフタバFF9で解説します。

配線の方法は上記の解説を参考にしてください。
フタバの場合はスロトッルチャンネルはリバースにします。
私はエンジンのスタートとストップをスイッチHで行い7チャンネルで操作することにしました。
BASICメニュー → AUX−CH → CH7 Sw−H に設定
それから SERVO 画面にしてスイッチHをフリップして棒グラフが反対方向に振り切れることを確認します。

送信機と受信機のスイッチを入れます。アンプにバッテリーを繋ぎます。LEDが早い点滅をします。
各舵ニュートラルでスロットルは最スローにします。

上の写真で説明したモジュールの右下端の2点を0.5秒ほど短絡(ショート)させると一回ほどビープ音がします。LEDは点灯したままになります。

スロットルスティックを加速させたい位置にします。2,3こま上げたぐらが良いでしょう。その位置でスイッチHを一度手前に倒して離します。
加速時のエンジン音が一瞬聞こえます。これで加速ポイントが記憶されました。

スロットルスティックをフルスロットルの位置にします。もう一度スイッチHを手前に倒して離します。
フルパワー時のエンジン音が一瞬聞こえます。

最後にもう一度スイッチHを手前に倒して離します。以上で設定終了です。

スイッチHをフリックするとエンジンのスタート音が始まり、最スロー近くでアイドリングが続きます。
スロットルを2,3こま上げるとエンジンの加速音が始まりフルスロットルまで連動します。
そしてアイドリング状態にして、スイッチをも一度フリックするとエンジンの停止音がして終了です。

私が選んだエンジンはPratt & Whitney Wasp です デモムービーはこちら

さてこのシステムをいかにして機体に組み込むかは製作者の腕次第、私はテトラの零戦22型の90クラスに1スピーカーで組んでみたいと思います。
このサウンドシステムのメーカーのサイトは http://benedini.de/Home_E/home_e.html  
アメリカの代理店さんのサイトは http://www.aerosoundrc.com/
いろんなエンジンのサウンドが聞かれます。

注意 耐久テストをしていた友人によるとモジュールは結構壊れやすいので気をつけるようにとのアドバイスがありました。