KMCo 飛燕 15 2016年9月5日
私が中学生のとき初めて手を出したUコン機が飛燕15 だったことはよく覚えていますがメーカがKMCoではなかったような気がします。
当然まともには飛ぶこがなくやっとエンジンが掛かったと思ったら離陸さえうまくいかないで墜落していました。
何度も修理して挑戦しましたがだめでほかの機体も作りましたが燃料切れまで飛んだことはなかったです。
FMAでは小型スケール機による2種の競技があるし昔飛ばなかった苦い思い出もあるので今回飛燕に再チャレンジです。
現在定価7000円ですが木村模型に直接電話して頼むと送料代引き手数料に消費税も込みで7000円となります。 キットに含まれている全パーツを写しています、他に図面と翼紙が付属します。 木材部品の必要な部分を切り取ってパーツ全ての重さを量ると434gでした。木材パーツのみは274gでした。OS15LAとマフラーとスピンナーでおよそ185gなので619g以上になりますがいかほどで仕上がるか? 側板は3mmベニヤでこれなら落ちてもそんなにひどく壊れることはないでしょう。今回はこのパーツをそのまま使ったエンジン仕様とパーツをコピーして電動仕様も作ってみようと思います。電動仕様は出来るだけ軽くさらにかっこよく改造してみようと思います。 |
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金属パーツも必要なものは含まれていますがかなりの部品を使わない予定です。 | |
重たいゴムタイヤに布ヒンジまで付属します。エンジンマウントにメインギヤの取り付け台ベルクランクの取り付け台、尾そりとヒートンの台です。 | |
なつかしのベルクランクとワイヤーガイドですがこれらは使いません。 | |
飛燕のキットといえばなぜか排気管がついています。ラジコンのキットにもこんな感じのパーツが付属しています。 | |
機体中心線にプロペラの中心があるのでドライブワッシャーの位置を基準で考えました。モーターやバッテリーはうまいこと納まるか?サイズ的にはいいが重心位置はどうなるか?ぺらが大きくなるので脚を長くしないといけないな。戦闘機なので脚は主翼に取り付けたいですね。 | |
スピンナーは40mmを使うことにしてそれに合わせてノーズ部分の外形を書いてみました。 | |
側板は3mmリブは2mmバルサで脚補強材は1.6mmベニヤで加工がしやすそうなので薄いものを選びました。尾翼、フラップ、後縁材は4mmバルサでヒンジをつけるのに3mmでは大変なので4mmとしました。 | |
胴枠は3mmベニヤから切り出しましたがはめ合わせの凸は面倒なのでなしです。垂直は3mmバルサです、きっとではベニヤですがこれは重心合わせのために重いものを使っているのではと考えました。 | |
素材ができたので組み立ててみたくなり瞬間で接着。キットの物ははめ込むだけなので本当に簡単、タンクを入れておくのを忘れないこと。自作のほうも見ため狂いなくできました。問題は後部上面のプランクだ、キットでは甲板張りとなっているがなんとか2mmバルサを曲げて張ってしまいたい。電動のほうはバッテリーの出し入れの方法や冷却の開口などよく考えなくてはと思う。 | |
今回は2機分組むので久しぶりに治具をつかいました。 | |
主尾翼がうまく胴体の切り込みに入るかやってみるとばっちりですが、主翼の中央プランクをしてフイルムを張ったらたぶんだめでしょうね。これを見ても飛燕には見えません。 | |
翼端材はバルサ3mmの三枚重ねにします。右側はオリジナルの3mmベニヤ。 | |
ここから2017年1月30日 しばらく手付かずでしたが久しぶりにエンジン仕様のKMC純正品の組み立てです。 メインギヤの取り付けはJボルトを使うようになっていますがナットが内側になるのでギヤを取り付けてからの接着になります。胴体下部のプランクではラジエーター部分は塞いでしまいました。 |
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さて一番の難関の胴体後方の甲板張りです。3mmバルサをテーパー状に切り出してさらに接着面を斜めにサンドペーパーで削りますが取りつけ位置によって角度が違うのでそのつど納得がいくまで削っては合わせてみます。 | |
前方は2mmバルサでプランクしましたがこちらは簡単に済ませました。甲板張り部分をサンディングするとほとんど隙間なくきれいな仕上がりになりなんだか満足感を味わえました。キャノピーはKMCのスケール機は皆同じもを使うそうでまったくかっこ悪いです。 これで一応生地完になりました。 問題はヒンジの取り付けです、ヒンジ面にヒノキの3mm材があるので溝の加工が相当に大変です。テープヒンジではかっこ悪いので何とかしなくては考えているとまた手が止まってしまいそうです。 |
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ここから2月5日 問題のヒンジ溝ですがテトラのヒンジ溝用丸鋸歯を使うと何とかできました、一応バルサ専用となっていましたがヒノキも切ることができました。 |
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フイルムはオラライトのシルバーを貼る予定ですがカラーリングをどうするかが問題です。 ヒートン台の後ろ側はぐらぐらだったので補強しておきました。この状態で翼端錘なしで324gです。胴体前上部のプランク材以外はすべてキットのものを使っています。 |
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ここから2月27日 やっと完成しました。カラーリングはネット上を探して簡単そうなものを採用しました。これに迷彩塗装をすると良いのでしょうが大変なのでこれで仕上げとしました。 |
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リンケージが見えないこちら側からのほうがすっきりしますがキャノピーがかっこ悪いので飛燕には見えないな?かなりの前重になったのでスピンナーは無しですが胴体とドライブワッシャーが離れているので付けても間抜けな感じになりそうです。 | |
完成重量は607gとなりました(重心調整用の錘20gを含む)。シルバーはオラライトで他はオラカバ、ノーズは黒にしたかったんですが無かったので濃紺を使用。 | |
ノーズ上面の3mmプランク材はあまりに固かったので2mmのソフトバルサに変えた以外はキットの材料を使用。 | |
ベルクランクはブローダックの3インチ、ボールリンクはデュブロのもので4−40のロッドとキットのロッドをハンダ付けして調整が出来るようにしています。ロッドのストッパーやホーンもキットの物を使用。なんとなく外れそうな気がしますが使いました。エレベーターへのロッドはフラップに切り込みを入れたくないので曲げて逃げを作っています。 | |
エレベーターへはアジャスターロッドをハンダ付けして調整式にしていますホーンは穴径が合うものを使用。重心合わせに20gの錘を積んで何とかなりました。 | |
タイヤは初めKMCのゴムタイヤ(25g)を付けていましたがかなりの前重のために前部を軽くするためにスポンジタイヤ(5.5g)にして何とかバラスト20gで済みました。そう言う訳でスピンナーも無しでの仕上がりとしました。 | |
フラップの連結ロッドの補強も図面通りとしたのでフイルムを張るのが面倒だった。 |
初飛行
プロペラはAPC8*6でワイヤーは16mでハンドルは木村模型製
1フライト目
ハンドルがダウン気味ですごく飛ばしにくい。テンションがほとんど無くてひらひら飛んでいる。
2フライト目
ワイヤー長さ調整用のクリップを使ってニュートラルを少し変えてみた。
しかし何を考えたか調整方向が反対だったのでさらに飛ばしにくくなってしまった。
ここでワイヤーを15.3mに取り替えてテンションが増えることを願う。
3フライト目
ニュートラルは少しましになったがいまひとつ、少しはテンションが感じられるようになった。
初めて宙返りをやってみるがこれでもかってぐらいの大きな円になってしまった。
4フライト目
翼端錘を7g追加した、テンションは感じられたがやたらと早いので甘めにニードルを調整、ニュートラルも調整。
少しは飛ばしやすくなったので宙返りから背面、恐る恐るの逆宙に八の字と一応出来たが形はばらばら。
5フライト目
ニュートラルを調整したが今度はUP方向に行き過ぎてしまった。
おっかなびっくりで宙返りや八の字をしてみるがまったく思った形にならない。
そして宙返りをした1時の位置でエンスト、エンジン機はいきなり止まるので怖い。
何とか正面に戻したがかなり急な角度で墜落してしまった、だけど脚が曲がっただけで助かりラッキーでした。
6フライト目
さらにニュートラルを調整したが飛ばしてみると今度はとんでもなくダウン方向になってしまい水平飛行がやっと。
7フライト目
今度こそはとニュートラルを調整。
しかし離陸時にアップダウンしてノーズを地面にぶつけてプロペラが折れてしまい今日は終わり。
6回離陸しました1回もまともに着陸できませんでした。
ほとんどが接地してつんのめるかひっくり返るかで、なんと飛ばすことも着陸も大変な飛行機です。
40数年前何の知識も無い中学生に飛ばせなかったのは当たり前だと今日はつくづく思いました。
帰ってからべとべとになった機体を綺麗にしていると大変なことを発見
水平尾翼がぐらぐらでした、たぶん5フライト目に落ちたときになったんだと思います、これではニュートラルが決まらないはずです。
さらに左翼端のフイルムが少し裂けていました、これは7フライト目につんのめった時にぶつけたようです。
そんなわけで思ったように飛ばせるまでにはしばらくかかりそうです。
2日目
手持ちのプロペラはAPC8*5しかなかったので交換、翼端と尾翼も修理してハンドルはMNTのBタイプにする。
ワイヤーは15.3m。
1フライト目
ニードルはまだあまめだが今日はテンションがそこそこある。
宙返り背面から逆宙をやってみると背面飛行中は調子がよいが逆宙の頂上を過ぎたあたりで回転が落ちて止まりそう。
ラップは相当早いが少し慣れてきた、飛行時間を計るためにラップの計測はできない。
燃料の量を調整して3分ぐらいの飛行になってきた。
2フライト目
もう少し絞って13500rpm、1フライト目より回転が安定してきた。
それではと2種に挑戦、相当にひどいが一応は出来ました。
3フライト目
もう少し絞ってみましたが安定性にあまり変化はないみたい。
ほとんど点数がもらえないような演技ですが一応2種を飛ばしています。
ハンドルはFBテイストを飛ばしていたままだが違和感なく飛ばせた。
着陸は3バウンドぐらいするがひっくり返ることはなく降ろせた。
舵が敏感なのでリンケージの見直しが必要だ。
3日目
リンケージを今まで作った機体と同じ方法のものにした。
ベルクランク側は一番短くして他はホーンの一番長い位置に取り付けた。
1フライト目
回転数は13500rpmぐらいが調子が良い。
2種を飛ばすが頭上八の字の1回目の逆宙が終わったところでエンスト、うまい具合におろせて俺ってやるジャンと思ってしまった。
2フライト目
2日目よりはましになったが何点もらえる演技だろうというほどかなりひどい。
現状で一番舵角を小さくしているがもう少し鈍くしたら飛ばしやすくなると思う。
大きく舵を切るとフラップとロッドがあたるがダウンは十分に切れるのでもう少し煮詰めることも考えよう。
3,4,5フライト
ニュートラルの調整をして何とか好みのところに落ち着いた。
ラップは4.3〜4.5秒とかなり早く2種なら2分ぐらいで終わってしまうがこれぐらい早くないとテンションがないので怖くなる。
一番ひどいのがリバースウイングオーバーで割りとまともなのが縦八の字と頭上八の字、これは普段は苦手なほうだが飛燕では逆だ。
練習すればもう少しまともに飛ぶようになると思うが壊してしまうといけないのでこれぐらいにしておこうかな?
4日目
木村模型のフラップホーンからテトラのラダーホーンLに取り替えて舵角を小さくした、長さが倍あるので感覚的に半分になるはずだ。
1フライト目
水平飛行でピッチングしてしまう。
宙返りが大きすぎる、ちょっとやり過ぎてしまったようだ。
それでも相当に敏感。
2フライト目
エレベーターホーンの取り付けを穴ひとつ短くした。
少しは良くなったがもうこのあたりで妥協しましょう。
これから先は上手な人に聞いてみるしかないように思います。