O’kami U (オオカミ U)の製作  2012-6-30

キットの内容です。タンク、プロペラ、シリコンチューブ、翼紙などほとんどのものが入っています。
小物パーツではタイヤ、錘、リードアウトワイヤー、ベルクランクなど、ヒンジ用の布テープまで入っています。
懐かしの真鍮タンクは今も手作りとか。
胴体の補強側版ですが今はレーザーカットになっています。白丸のところを少し広げると脚のピアノ線の収まりが良くなります。
仮組みをしてパーツの向きや収まりをを確認します。接着するときは脚も組み込んでおく必要があります。30分タイプのエポキシを使って一気に組上げようと思うので順番や塗る場所をしっかり確認しておきました。
脚のピアノ線は適当に広げておくと組み込みやすくなります。
手早く接着剤を塗って組み上げたらずれの無いのを確認してクリップで押さえて硬化を待ちます。脚も入れておくのを忘れないように。
図面を定盤に広げてその上にポリラップをかぶせます。Uコン機では左側の翼が長めになっていますので間違えないように組みます。スパーを図面の位置に置き動かないように重石を乗せています。リブの厚さが26mmで後縁材の厚さが3mmなのでスパーの下に11.5mmのものをかませるといいのですが10mmのもので我慢しましたがほぼ後縁材はセンターになります。接着剤は低粘度の瞬間をしみこませます。
組み立ての順番が特に無いので、今度はひっくり返して外側のリブを接着しました、定盤とリブが直角になるように気をつけます。その後反対側のスパーを付けてから前縁材を接着しました。
翼端のリブからはみ出したスパーなどを鋸で切り落として翼端板と補強材を接着します。リードアウトワイヤーの通る位置にしるしをして穴を開けました。
真鍮パイプを糸で縛ってエポキシ接着剤で固めます。リブが肉抜きされているので翼端版との接着面積が少ないのでエポキシを塗って盛り付けるといいでしょう。
ベルクランクと支持板を仮組して取り付けようとしましたがきつくて入りません、支持板を少し削って合わせました。ここもエポキシ接着剤でしっかり接着します。付属のビスでは長すぎて主翼から出てしまうので、少し切って短くしました。。
主尾翼はフイルム張りにするので布テープのヒンジは使えません。OK模型のイージーヒンジSを使いますが、尾翼の厚さが3mmしかない上に固めのバルサなので取り付けが大変そうです。上下を3mmづつ切って小さくしました、これを4枚使います。(左端のがノーマルの大きさ)
ヒンジの溝を切った後に中央に1.5mmの穴をピンバイスであけて奥まで瞬間が入るようにします。ヒンジ面を上下とも0.5mmぐらい斜めに切り落とします。フイルムを張った後で位置を探しやすくなるし瞬間がしみこみやすくなります。
リードアウトワイヤーにワッカを作ります。真鍮パイプをかしめた後に半田付けします。ステン用のフラックスを使うと綺麗に流れます。錆びないようにしっかり水洗いをして防錆剤を塗っておきました。
プランク材を2.5枚分張り合わせます。接合面をしっかりペーパー掛けして面を出して高粘度の瞬間で接着しました。240番のサンドペーパーで研くと綺麗な一枚板のようになります。写真は上面用でプッシュロッドが通る穴があけてあります。
ベルクランク側もリードアウトワイヤーを取り付け半田付けしてあります。裏面のプランクをしました、図面ではリブの少し外までになっていますがよく見ないでそのままの幅でやったので広いですね。ここまで来て疑問が、プシュロッドを付けとかないと後からではできないぞ??
しかし、キットには入ってなかったと思う。一番上の写真に写ってないし。手持ちに2mmのピアノ線があったのでL字に曲げてエレベターホーンに付属の止め金具を使って取り付けて見た。だけど上の写真の状態ではロッドの取り付けができません。ナットがつかめるようにプランク材に穴をあけてベルクランクを取り出しました。
スムースに動くようにいろいろやって見ましたがなかなかしっくり来ませんでした。最終的にスタントマシーンに付いていたロッドを使うことにしました。これは専用の道具で曲げてあってクランク部分の長さと角の鋭さがきっちりと出ているので良い感じです。ペンチで曲げたのではあれだけ綺麗にはできませんでした。図面通りに下面からスペーサー、ベルクランク、ロッドで正解でした。
翼端錘ですが、5gのものが長くて穴位置も広いため10gにあわせて穴をあけ直しました。
図面では翼端板の前のほうに付ける様になっていますが、ビスやナットが表面からはみ出してしまうので後ろよりに付け直しました。
エンジンが外を向くようにスペーサーを付けるのですが、クランプではさむ時に動いたようで少し前後にずれてしまいました。どうしようもないのでそのままエンジンの位置決めをして取り付け穴をあけました。
多少の失敗はありましたが何とか生地完成になりました、ラジコンからすると工程が少なく早く出来ました。しかし組み立て順やポイントが分からないので少し戸惑う場面もありました。今一番の疑問は主翼のプランク材の段差をどうしようです。ラジコンならリブキャップを付けるところですが、このままいきますかね。
水平尾翼とエレベーターは上下二枚に分けてフイルムを張ります。今回は手持ちの中でちょうど必要なほどの大きさがあったエクセルコートの黄色を使いました。
ヒンジ回りのフイルムをバルサの切り欠きに合わせて切り取り、ヒンジをさして繋ぎます。ピンバイスであけた穴に細いノズルを差し込んで低粘度の瞬間を適量しみ込ませます。多すぎると周りにはみ出して汚くなるのでこの適量は非常に分かりにくいんですが2滴ぶんぐらいかな。胴体部分に当たるところのフイルムを切り取ってから胴体にエポキシ接着剤で着けます。垂直尾翼は右にずらして取り付け機体が外向きに飛ぶようにします、そうするとワイヤーが張るようになるのでコントロールがしやすくなります。垂直尾翼があたる部分のフイルムも切り取りエポキシで接着します。フイルム部分に塗料などが付かないようにマスキングテープを張ります。
塗装が終わってから水平尾翼を取り付けたほうが良かったかなと終わった後に思いました。
主翼の取り付け部分にもマスキングテープを張ります。
フライトホビーのサンディングウレタンが残っていたので使いました。1回目はタルクを入れてたっぷり塗りました。乾燥後は白いタルクがこってりしていますが#120のサンドペーパーで軽く擦ると簡単にすり落とせます。#240でさらに研いて1回目は終わりにします。濡れタオルできれいにした後脱脂して2回目を塗ります。今度はタルクは入れません。乾燥後#240、#400で綺麗にサンディングしていきます。練習機ですのであまりこだわらずに簡単に済ませました。
主翼のフイルムは上下左右で4枚に分けて張りました。プッシュロッドがあるので邪魔になりめんどくさかったです。
やはり翼端はしわになりました。そしてワイヤーの出口もなんとなくしっくり来ませんが上手な人はどうやっているのか機会があれば見てみたいです。後縁のフラップの部分はやはりフイルムの引っ張りで浮いてしまいました。Uコン機のフイルム張りはそれなりの技がいるようです。
オオカミのステッカーが黄色のフイルムには合っているな。
ホームセンターで新しい刷毛を買ってきてそのまま使ってウレタン塗料で色付けしました。なんと抜け毛の嵐で大変なことになりました。瞬間で刷毛の根元をj固めて置くのは絶対に必要でした。刷毛むらもかなり出来ました。
耐水ペーパーをかまぼこ板に貼り付けました#240と400でこぐちにも張って小さい面を研ぎます。結構簡単に抜け毛は取れてほっとしました。
研ぎ終わったらやっぱり凄い色むらが出来ました。準備が面倒ですがガン吹きで仕上げることにします。水平尾翼があると吹き付けるとき取り回すのに便利でした。
主翼の取り付けは胴体部分のフイルムを剥がして、水平尾翼との並行を見て胴体と前縁の直角を確認して低粘度の瞬間で接着、その後高粘度の瞬間で隙間を埋めて硬化促進剤で固めます。メインギヤ、エンジンを着けてタンクはロックタイが通るように切込みを入れて取り付けました。
パイプがエンジンに当たってしまいました。潰さないように曲げましたが硬いので凄く気を使いました。もう少しエンジンを前に載せるのも良いかもしれません。
リンケージは拘ってラジコン用のパーツを使い後からでも調節できるようにしました。ロッドは針金で巻いて半田付けしてあります。最後に10gの錘をつけると重心位置もいい感じです。重心位置についてはラジコンよりかなり前目の設定になっているのは不思議な気がします。
何やかやでやっと完成です。
写真ではフイルムのしわは分からないしいい出来に見えます。たぶんちゃんと飛ぶと思いますが初飛行はいつしましょうか。



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