COBRA Evolution2 EPP   

RCホビーから昨年発売されたコブラ350がEPPになって新登場
製造元のカーデンエアクラフトジャパンの小西さんの話では
コブラの進化も行き着いたとのことで私も購入してみた。
パーツは小西さんのアドバイスでリポの3セルにブラシレスと奢ってみた。

キーワードは ”面白いですよ〜〜〜〜”

まずはパーツの紹介から
タミヤのグラステープ 3Mスコッチのプラスチック用接着剤などが推薦されています(これらもRCホビーで販売)
私は手持ちのコニシGPクリヤを使いました
重さは1g単位のデジタル秤で測ったものです

必要なパーツはRCホビーで揃えた。
電動アクロ機は人気があるようでしばらく待ってからやっと手元に届いた
メインの機体のキット
子供のころに作ったライトプレーンのような感じがする。
上から主翼、胴体、胴体サイドフィン、主翼スパーのバルサ棒5*5、モーターマウントのバルサ棒10*10、リンケージのピアノ線、補強用のカーボンシート、リンケージ用コントロールホーン、エレベーター連結用のバルサ板、水平尾翼

EPP材は15倍発泡で胴体が7mmで他は5mm
EPP材料が86g、その他のパーツが16gで全部で102g。EPPはバルサ材のように素材の重さのばらつきがあってキットによっては10gぐらいの違いがあるそうだ。ちなみに86gは軽い方らしい。
サーボはウエイポイントの W−060 がエルロン2サーボ仕様なら4個 

1個6g  横向きで積めるパーツがついてるいるのが良い。
アンプは CC−PHNX25
(容量的にはPHNX10でも問題ないようだ)」
ブラシレスモーター用 当然リポ対応
この状態で19g コードを短くして軽量化だ

ブラシレスモーター 
Himax HA2015−4100
取り付けねじとプロペラハブは今回は使わない
モーター本体 50g
GWSギヤダウンユニット 350C−D
スピンナー込みで15gだが今回は軽量化のためスピンナーは使用しない(プロペラセーバーを使うとカックンとした時にスピンナーが飛んでしまいなくなるかもしれない)。
上部に10*10バルサ棒が入り下にモーターが付く。
GWS EPS D モーターピニオンギヤ M0.4*10T
アダプタープレート HA20xx to370  4g
ブラシレスモーターをギヤダウンユニットにワンタッチで取り付けるアダプター。
GWSスローフライペラ 12*6 11g
結構消耗するので予備を多めに用意しよう
GWS プロペラセーバー
リポバッテリー
ET−P1200−3S
ブラシレスなので1200mAの3セル
81g これも予備が1,2個は欲しい
受信機はOK製 RX−7 8g
クリスタルが別売りなので私はフタバのサービスセンターに問い合わせると代金分の切手を送ることで取り寄せることが出来た。RCホビーさんクリスタルも取り扱ってください。
FMのシングルコンバージョンタイプが必要
MAXX 延長コード 6インチ 軽量タイプ
普通に組み立てると3本必要、3本で5g
JST BEC コネクター 6g
充電用が必要なのでバッテリーが1個しかなくても2セットはいります
RCHOBBY両面粘着テープセット
厚めの方を受信機とアンプに、薄めの方をサーボの固定に使います。
充電器は色々あるがクラフトルーム製のスワローチャージャー
これで上記のリポを充電すると1時間半ぐらい掛かる
EPPを切る時はアルミのL型アングルにカッターの歯を沿わせて直角に切れるように気をつけることカッターの歯は新しいものを使うとスパッと切れて気持ちいい。

スパーの溝の位置は翼端の中心を通るあたりにした。溝は5mm幅、長さもきっちりに切るとぴったり入る。
常盤の上にラップを敷いてバルサスパーをコニシボンドGPクリヤーで埋め込み接着(ラップがくっつくのには参った)
カーボン補強材は主翼用を8mm幅、尾翼用を5mm幅で切り出す。主翼はバルサの上に尾翼は中心位置に上下面とも接着、乾いたらグラステープを翼端から翼端までカーボンを中心にして貼ります
左の写真は材料をそろえて接着前の状態、詳しくは後の写真を参考にしてください。
胴体は主尾翼が入る穴がけがいてあるのでカッターで切り取る。カーボン&テープ補強の厚み分が当たる部分はその分もカット。胴体フィンの片方の取り付け面が直角に切れていないので真っ直ぐに立たない、これは問題なので左右とも2mmほど短くなったが直角に切りなおした。
主尾翼を接着、胴体に翼の中心手前まで差し込んでから接着剤を塗り中心まで差し込んでアライメントを見るが、べたつくは、乾くのが早いはで思うように行かないこれは手ごわいぞ。次に胴体フィンを翼の上面に胴体と翼の両方に付くように接着。主尾翼が胴体に直角になるようにしたいが粘りつく接着剤との格闘はやや負けてしまった感じ。アライメントをしっかり決めてから最後に瞬間を流して固定するバルサと違ってなかなか厄介だった。
10*10バルサ棒の両側にカーボンシートを瞬間で接着する。胴体上部を切り取り写真のようにサイドダウンスラストが0になるように接着。モーターマウント前部はギヤダウンユニットが入るのでEPPとのあいだに1mmほど隙間が出来る。
ここまでで96g
さて補強だが私は説明書どおりに主翼の前縁と翼端、胴体の上下とフィンの前から後ろまでとラダーの下側をグラステープで補強した。軽くするために15mm幅を半分に切って使うなどの方法もある用だが面倒なのでそのまま使ってしまったものぐさな私でした。
エルロンは3Mスプレーのり77を吹いてから透明梱包用テープをフイルムを張るように巻き込んで貼り付けた。
ヒンジラインは前後縁をV字にカッターで切る。ヒンジテープはグラステープを3cmほどに切ったものを半分に裂いてから裏表にし5mmほど貼り合わせる。それをエレベーターはX状にして2箇所、ラダー、エルロンは3箇所で取り付け。お好みで数は調整してください。取り付けは結構あちこちにくっついてなかなか大変でした、手がもう2本ぐらいあるといいんですが、、、

小西さんからのアドバイス
私はヒンジラインを > に切りましたが上面は平らで フ のように切ってヒンジライに沿ってグラステープを上下面に貼る(グライダーのテープヒンジの仕方です)方が簡単だとのことです。
飛行中に裏表が分かるように塗装です。
シリコンオフで脱脂してからバンパープライマーを吹き付けてからマスキング。EPPにはマスキングテープは付きにくいとの話だったが補強テープなどがあるので結構上手く出来た。最後はアサヒペンの蛍光塗料の赤で仕上げ。
こんな感じになった、マスキングが甘くて他に付いたのは愛嬌。キャノピーを黒で塗るともっと分かり安くなると思

完成重量  338g
バッテリーの取り付けはメカの取り付けが終わって最後に重心を見ながら位置決め。
胴体をくりぬいて穴の周りをグラステープで補強。バッテリーの固定にはまずスパン方向にグラステープを貼り(これが固定用のバンドになる)前後方向に押さえのテープをバッテリーの大きさ分貼りつける。固定用バンドと背中合わせにもテープを貼っておく。仕上げにマジックテープを取り付けて出来上がり。
エレベーターの取り付けはこんな感じ。
連結のバルサ板はカーボンを貼らないと全く剛性が出ない。まずカーボンを貼り付けてから整形しエレベーターに取り付けよう。
サーボはグラステープで下張りをした後上記の両面テープで取り付け。
エレベーターホーンはバルサを切り取りEPPにはカッターで切れ目を入れただけで接着。ロッドは両端をZベンダーで曲げ長さ調整のため途中を山形に曲げる。
機首部の様子

何が製作の中で大変かと言えば、
ハンダ付け、はな○○をくっつけたような状態でなかなか綺麗に出来ない。
ギヤダウンをしているのでモーターは逆転しなくてはいけない、そのためモーターとアンプの接続は赤と黒を繋げば良い。
メカのレイアウトはこのようになりました。
重心位置は前縁より80mmで33%、説明書よりはやや前重心で左右バランスもよし。
プロペラセーバー
ナットをめいっぱい締め込みプロペラセーバーを入れナットを入れて締めこむ。シャフトは6mm出ているぐらいで切り取る。短かくしておいたほうが落ちた時に曲がりにくいそうだ。
台所にあった普通の輪ゴムを2本掛けにしている。ペラを押さえてほどほどの力で外れるぐらいに止めておきましょう。プロペラセーバーからシャフトの出方が多いと写真のように外れないので6mmぐらいで調整してください。
ゴムが切れにくくなるようにプロペラのバリをやすりで取っておくと良い。



始めてバッテリーをつなぐときの電動機の取り扱いの注意
必ず初めに送信機の電源を入れますスロットルはスローを確認。
プロペラが不意に回ってもよいように回転面に手などを出さないこと。
出来ればプロペラを地面や床に着けて回りにくくしておく、
それからバッテリーをつなぎます。
私の場合いスロットルをちょっと触ったら
いきなりプロペラが高回転し機体が跳ね上がりそうでした、

凄いパワーにビックリ
フタバの場合スロットルをリバースにする必要があるようです(未確認ですが要注意)。
説明書をよく読むか専門家に聞くのもよいでしょう。
初めての方、小さい電動機と侮ってはいけません
思いのほか凄いパワーを持っています。


フライト&墜落インプレッション

初飛行は平日の夕方ほとんど無風の状態でした。
まだへたくそな私ですがビデオで見たようなフライトが出来るような気がして
トリムをとってから1mほどの高さでトルクロールに挑戦
やっぱり出来ずにいきなり墜落、だが無傷
その後は変な飛行でグリグリやっていたらまた墜落
プロペラセーバーが効いているなーと思いよく見ると
モーターマウントにひびが入っている、しかしカーボンが貼ってあるので大丈夫そう
今度は5mほどでトルクロール
出来る出来る初めて5周ほど回った
この日はバッテリー1本も使いきらないうちに4回の墜落
4回目にはモーターマウントが折れてしまい終わり
駄菓子菓子
プロペラに少し傷がついたぐらいで機体は全くの無傷
噂通りにEPPは壊れにくいのだ


今度はクラブの飛行場でフライト
見慣れない飛行機に皆興味しんしんです
今まで2周どまりだった私が結構トルクロールらしく回すので仲間はビックリ
名前通りコブラもやりやすいが風上を向くと微風でも前進しない
ほぼ水平状態にしてパワーを入れてやっと進む、風下方向は良い感じだ
ローリングコブラマシーンと謳われているが私には出来ません←腕が悪いだけだろう
イーテック 3S−1200mAのバッテリーで12〜15分は飛ばせる
レパートリーの少ない私が出来る技は全てこなせる
たぶん上手い人の出来る技も全てこなせるはずだ

トルクロールのやりやすさは100ccのアクロ機以上
F.Airの比ではない
全幅800mmで12インチのペラを回せばこその特性だ



今日までにバッテリー5本分のフライトで6回の墜落と1回のプロペラ止めゴム切れでの不時着で
上記のモーターマウント折れとプロペラセーバー折れが有りましたが、機体のほうは未だ無傷
正面でトリムを取ると背面で結構上昇するではありませんか、
こんな機体は初めてです、小西さんに聞くとやっぱり後ろ重心の症状のようです。
メーカー推薦の35〜40%の重心位置は初心者用で水平飛行でやや頭上げのコブラの感じになるらしい
もう少し前重心(30%以下)にするとナイフエッジの安定も増し、ロール軸の通りも良くなるだろう
まだまだこれからが楽しみな機体です




5月10日  インプレ追記
バッテリー7本分フライト←お手軽に飛ばせるのにフライト数が伸びない
それは
吹き流しが45度、3mくらいの風が吹くともうだめです
低翼面加重のため前に進みにくくなります
風があると面白くないのです、はっきり言って飛ばせない
それから
怖くないので凄く低空、1m以下でトルクロールやコブラをしたくなります
しかし上手な人ならともかく
へたくそなのにやってみたくなる私は
結構姿勢を崩します
リカバーしようとパワーを入れた瞬間に接地←墜落とも言うらしい
プロペラセーバーは効いているからペラは一様無事だが傷だらけに
そしてスパーギヤを最初は4山なめてしまった
何とかやすりをかけて誤魔化して飛ばしていたら
ついに10山近くなめてしまった
流石にもう飛ばせません
EPPコブラは丈夫で無傷ですが
パワー系統は消耗品です
プロペラとギヤの予備などはRCホビーに注文する時お忘れなく




6月28日 たぶん最終インプレ
ついにコブラシリーズの後継機エボ3、と兄弟機 アリゲーターが発表されました。
しかし私はまだエボ2でがんばっています
モーターマウントががボロボロになったのでアウターローターの
AXI 2212/26 に積み替えることにしました
その顛末を御覧ください

これはGWSギヤですが
RC−HOBBYで仕入れた3Dプロペラアダプター 中央のもっこりがペラの穴にはまり込んで良い具合です、とどめは ホームセンターの水道用品コーナーにあるニトリルゴムのOリング16mm径 しまり具合が最高で何回でもやれちゃいます ←なんだか変な解説のようですがこの組み合わせはお勧めできます。
最初は先端部分を5mmほど切り落として3mmベニアで作ったマウントをグラステープで貼り付け。

1回落ちらら割れてしまい瞬間攻撃で直したがモーターのパワーが凄くてハイにしただけでマウントがまた壊れてしまった

凄いパワーにビックリ
(モーターを変えただけで他のメカは同じです)
つぎにビデオケースでマウントを作ると良いとの情報で上の状態でベニアからビデオケースマウントにしたが剛性が全くなくて途中で断念。
ビデオケース2プライのマウントにして主翼から前部の胴体に15倍EPPを増し張りしてテスト。しかしこれでも剛性不足で中速で振動が出てペラが飛んでしまいました。
最後は1mmジュラ板を加工してみました。さらに胴体内部の切り欠きを削って足してモーターのクリアランスだけ残してEPPを追加しました。

今度はバッチリ飛びました

落ちた時はまさに衝撃吸収バンパー
だんだんEPPがしわしわになってきますが剛性は充分です、しかし今度は翼の付け根あたりが裂け始めました。瞬間とグラステープで修理してまだまだ飛ばしますよ。


ペラはGWS 11*4.7 346g
GWSギヤダウンよりレスポンスがいいように思います。音もほとんどないので不思議な感覚です、ホバリング状態でスティックにあわせてリニアに上下します、へたくそな私が言うのもなんですがギヤダウンより反応がいいように思います。
ただトルクロールは少し回りにくいようです、ペラのサイズが小さくなったためでしょうか。


梅雨の合間の6月27日夕方飛ばしたら水溜りに落ちてしまった。
(落ちる時ってなぜだか悪い場所を選んで落ちるような気がする)
深さは1cmもないので普通に漬けたらメカは水没しません
しかし
落ちる瞬間もペラはしっかり水を掻いていたようで機体は上面までびしょびしょ(恐るべしペラの仕事量)
あ、、、アンプが
BECは働いていてサーボは動くがモーターが回らない
すぐに帰って被覆を裂いてドライヤーで乾燥させて動かすが変だ
4こま目で急に回りだしハーフスロットルで40%ぐらの推力のあたりでカットする
エラークラフトのHPにアクセスしてアンプの設定を参考に四苦八苦するがやっぱりだめだ。

コブラは水に弱かった

アンプは水に大変弱いようです、
むき出しで搭載された機体は充分に注意してください




おまけ

バイティング.コニーの陰謀 なぜコブラと名づけたか

2年ほど前、ネット上で yoo〜157菌が大流行しファンフライにはまった人も多いことだろう
コブラが簡単だからコブラであるのは確かだが
コブラに噛まれると毒が回ってコブラから離れられなくなるとの
コニーの陰謀が隠されていたのだ

次はもっと凄い喰いつかれたら離れられなくなる機体を開発中らしい

EPP COBRA の毒に気をつけろ



最後につぶやき

EPPコブラを飛ばした後、
気楽に飛ばせるのが良い
と言い
100ccのアクロ機を飛ばした後
この緊張感がたまらない
と言う
訳け分からんことを言いながらも
両方を楽しんでいる贅沢な私です