事故調査委員会  


ここでは悲惨な航空機事故の現場に居合わせた証言者の勝手な意見を私なりにまとめてみました。
 (見解に大きな間違いがある場合はお知らせ下さい)

EPP機が燃えた
お盆休みに訪問した福岡県内の飛行場での出来事です。
コマクロンEPP GWS−EPS リポ2セル アンプは不明ですがスイッチが付いていた。持ち主のAさんはヘリの上空飛行が出来これから宙返りに挑戦しようとするレベルでその前に電動の飛行機でアクロの感覚をつかむためにクラブ仲間に組み立ててもらったらしい。
2フラト目だったそうだが、発進してすぐノーコンの声で見ると宙返りをしながら場外に流されていく、土手を超えた所で墜落。後から聞いたが本人の話ではアンテナを伸ばしてなかったとか、、、EPPなのでなんともないだろうと皆が思ったが  事件はこの後だ
私が3m程の土手を上ったら草が深くて人も機体も見えないがあったの声、その後すぐ煙が出ているとの声で、良く見ると15mほど先で煙が出ている。やっとたどり着いたAさんが持ち上げた機体からは炎が上がっていた。振り回し叩きつけて何とか消し止めて持って帰った機体の写真(原因究明の鍵になる胴体前部は燃えてばらばらだったようで持ち帰っていない)。湿度が高く蒼い草だったので火事に成らずにすんだが秋の枯れ草だったらと思うとぞっとした
Aさんは送信機を持って機体を探しに行ったがスイッチが入っていたかは不明、スイッチが入っていれば草の中を歩くうちにハイになったか、スイッチを切っていてもFM受信機ではフェイルセーフでスローになることもなく何らかの電波状況でアンプがハイの状態になり、過電流で発火したと考えられる。
しかしプロペラを止めた状態でハイにしておくと過電流になり発火するのだろうか?落ちた衝撃で断線してショートしたとはあまり考えられない。大電流が流れるニッカドを積んだ機体が燃えたと言う話は聞いたことがないが、FRPのためEPPよりは燃えにくいためか?このようなことはよく起こり得る事でアンプのメーカーは当然安全回路を組んでいると思うのだが、、、

予防策としては落ちた時はアンテナは伸ばしたままスイッチは切らずにスロットルのスローを確認すること


6月13日 初飛行は慎重に

先日お亡くなりになった(↓参照)オリジナル50ccクラススタント機の2号機。やっと完成して余裕の笑顔を見せる田中さん、この後トラブル続出するとは、、、、
1号機との違いは主翼のテーパー比とエンジン、BME50にキャニスターマフラーでメンツ20*10を7400 重量は7kg弱とのこと。
まずは距離テストOK,エンジンを掛けるとサーボが動かない。バッテリー、スイッチ、受信機と調べると受信機が悪いことが判明し予備の物と交換。もし上空に上げてから動かなくなっていたらと思うと、、、エンジンを掛けてからもう一度距離テスト、あれ今度は左エルロンが変だ、何とサーボのビスが全く止めてなかった。

飛び上がる前にトラブル続出で皆で総点検、今度こそOK
上空はなかなか良い飛び。大きな宙返りをほとんど等速でやってしまう、ブレーキがよく効いているし上を向いても粘り強い。失速特性を見ても良さそうだ。
着陸は横風のため難しい、1回目はゴーアラウンド、2回目はやや荒かったが着地、その時ぼこっという音がした。脚はコンポジットARFのカーボン2分割タイプ、着陸の時の衝撃でマウント中央が折れてしまった。これは設計ミス。グローの50ならこれでよかろうが7kgもある機体ではもたなかった。2分割の脚は中央部に相当なストレスが掛かるので要注意、脚周りはかなり丈夫にする必要があるようだ。

(ハッチからキャニスターの搭載方法が見られた、参考にしよう)
4月17日 トルクロールくずれ
先月末に初飛行したばかりのTさんの50ccスタント機がトルクロールのリカバーに失敗し御覧のようになってしまった。
トルクロール練習中に傾いたのを粘って修正しようとした時に何かの拍子に真下を向くことがある。その時は完全に失速しているのでパワーを入れてダウンで逃げるのが一番いいように思う。しかし10mぐらいの高さでは至難の技だ。私はこのパターンで何回落としたことか。

見切り千両 早めのリカバーを心がけよう
運の悪いことに進入路のアスファルトの上に落ちてしまった。まともなのはメインギヤだけだ。

2.3mの自作スタント機で詳細をつたえようと思っていたがもおどうにもならない。
頭から45度ぐらいの角度で突っ込んでいるので前部はばらばら。片方のペラとスピンナーコーンは何処に飛んだか分からない。
エンジンとキャニスターマフラーはほぼ全損、大丈夫そうなのはシリンダーぐらいか。修理するより買った方が安そうだとの話だ。機体の方もスチロールコアなので形はあるがクラックなどが入り全損だ。
04 2月29日 やってまった フラッター
何度も落ちているが前回落ちた時シリンダーのエイキパイ部分のねじが飛んでシリンダー交換したエンジンを復活させようとドエッジも修理して復活飛行の日。
カトチャン流大きな宙返りをしながら慣らし運転をいていた、3フライトめ大きな円の降り付近から急に数回アップダウンを繰り返し始めた。そんな舵打ったっけ〜と思うまもなく地面に激突。ア〜〜フラッターだ。エンジンの方ばかり気になっていて飛行速度が速くなってきていたのに気がつかなっかた。
胴体はクネクネになるはエンジンマウントは裂けるは主翼もあちこちが壊れている。
私事ですがつい最近息子が大学に合格しました、代わりにドエッジは落ちました (^^;
度重なる修理で2kgをゆうに超えているしエンジンマウントが壊れているしで今回で機体は廃棄処分に。
幸いに雨上がりの柔らかい土の上に落ちたのでエンジン、メカは無事のようだ。

フラッターは忘れたころにやってくる




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