マイティフライを水上機に

暑くなって来て水遊びが楽しい季節です。
陸上機として楽しんできたマイティフライを水上機にしました。



なかなか、かっこいいでしょう。

いつものようにカーデンエアクラフトのEPP工房に頼んでEPPフロートを切り出してもらいました

今回届いたフロートです
2本で21g、全長450mm、上面幅35mm、底面幅:最大50mm。それとピアノ線の押さえ材です。
下 ↓の説明ではセッティングに苦労していますが、今回はマイティフライに専用と言うことでフロートに2本の溝が入っています。
押さえ材にも入っています。
2mmピアノ線を250〜280mm程度で同じ長さのもを2本切り出します。溝に揃えて置くと全てのアライメントが揃う様になっています。後ろ側のピアノ線をメインギヤーの取り付け位置(F−5とF−6の継ぎ目)に合わせるとフロートと胴体の取り付け角やステップ位置と重心が合うように設定されています。

後はあなたががフロートを買うことと、ギヤを切り取って(この専用フロートには本来のメイン、ノーズギヤ共不要です)しまう勇気があれば20分程の工作で水上機の世界に入れます。

発売になるキットではピアノ線と底に貼るエンビ板が付属される模様です。軽量化を考えられる方は3mmのカーボンパイプと薄めのプラ版などが良いかと思います。
2mmのカーボンロッドにした場合は強度不足でした。


まずタイヤとホイルパンツを外します。ノーズギヤを胴体の直近で切断します。後でまた陸上機にもどせるように残しておく方法など考えずにいざぎよく切断してください。もし陸上機が欲しくなったらもう一台買ってください、メーカーが喜びます。
メインギヤを胴体の直近で曲げて脚を開いていきます。
機体中心線は胴体上部になります。主翼のすぐ後ろと尾翼の前の胴体上部の床からの高さが同じになるようにメインギヤを開脚させていきます。早い話が床と胴体上部が平行になるようにメインギヤを調整してください。
胴体の左右の傾きも気をつけてください。
メインギヤはほぼ180度開脚状態です。
2mmカーボンロッドを285mmの長さで2本切り出します。左右の長さが等しくなるようにしてテープで仮り止めします。
フロート本体は2本で20gあります。
一般にフロートの幅は全幅の1/4ぐらいと言われますが今回は中心位置で250mmの間隔にしました。バルサ材などで前後を仮止めします。平行で前後位置が揃っているように気をつけます。
フロートの上面が床と平行になるように前側に本などを置き調整します。フロートの厚さは45mmありますのでバルサ材の下面の高さが全て45mmになっていればOKです。
もう1本のカーボンロッドを胴体前側に置きフロートの上に胴体を乗せ床とおよそ平行になるようにします。機体の重心位置がステップの位置に来るように胴体を前後させて調整します。
位置が決まったらメインギヤ側だけ押さえ材で接着します。
前側のカーボンロッドを前後に動かしてフロートと胴体上部が平行になる位置を探します。(フロートが床と平行なので床からの胴体上部の高さを前後2箇所測り合わせます。)位置が決まったら押さえ材でカーボンロッドとフロートを接着します。
最後に胴体と前側のカーボンロッドを押さえ材で接着して出来あがりです。



初フライトは,E−TEC 3S−700 で行いました。タキシングは水中舵は無くてもラダーだけで充分出来ます。そこそこの距離で上手く離水できました。上空も綺麗に飛んでいますしトリムもほとんど変わりません、大成功に思われましたが着水した時に張り付くような感じがしました。その後タッチアンドゴーなどをして遊んでいましたがパワーが無くなってくると離水できなくなりました。E−TEC 2S−1200にして見ましたが、これもやっと離水できるぐらいです。底面積が足りないのかフロートの形が悪いのか色々考えられます?

まず底面積を増やすために手持ちの0.21mmのプラ版をフロートの1.5倍ぐらいの大きさでステップから前側だけ貼ってみました(6gほど増量)。結果は大正解。その後だんだん小さくしていき最後はフロートと同じ大きさになりました。この状態でも綺麗に離水しますし、タッチアンドゴーもスピードに乗って出来ます。初めに上手くいかなかったのはどうやらEPPの表面がざらざらしていて水との切れが悪かったためのようです。その後もっと軽いクリヤーテープなどでも試しました。そこそこの結果です。薄いためにEPPの微妙なでこぼこになじんで真ッ平らな表面にならないためプラ版より性能が落ちます、それに水につかっているので耐久性がいまいちではがれやすいです。

綺麗に芝の生え揃った飛行場ならハイドロホーマーのように離陸することも出来ます。でもやっぱり引き波を残していける水の上がいいですね。


2006.6.15 フロートの底をV型にしたバージョンが出来たのでテストフライトに行ってきました。

こちらが2号機のV底バージョンです。
こちらが1号機の平底バージョンです。
魚釣りではありません、転覆した機体をルアーの仕掛けで回収中です。


フライトインプレ
V底のほうがスピードののりが早く全体的に高性能ですがその差はわずかです。それよりも作り安さなどを考えると平底のほうがいい様に思います。
それぞれバッテリー2本ほど飛ばしましたが、1回づつ転覆しました。2セル、3セルを比べたり、バッテリーの位置を変えて重心位置を変えたりしてテストしましたが離水性能にあまり影響はありませんでした。フロートの幅を広めにしても重心位置が高く上半角も多いのでタキシングの旋回中に鋭く曲がったり横風を受けるとマイティフライは転覆しやすいです。しかし機体の構造上モーター以外のメカが濡れることが無いのでメカチェックさえすればすぐに再フライトが出来ます。

お願い
水上機を飛ばす時は回収用のボートかその他の方法で(狭い範囲ならルアーの道具なども有効です ↑ )確実に回収できる用意をしたうえでフライトに臨んでください。
ベタ凪の時でもマイティフライはかなりの確率で転覆します。自分は上手と思っていても、軽量お手軽なこの機体は思いのほか転覆しやすいので注意してください。



V底、平底を飛ばし比べたビデオがあります