O EPPアクロ機 MUCUDA ムクーダ の製作 2010.10.9


市場に出回っているEPPアクロ機はモナカ構造でいまいち格好が悪いと思いませんか?
そこでバルサ製の機体の様に丸みのあるものを作ることにしました。
胴体も主翼もEPPブロックからの切り出しです、これはいつものデジタル工房さんにお願いしました。
今回は友人の分も含めて5機です。
無垢と言う事で重くなるのは仕方ありませんが、フライトにどっしり感が加わるはずです。
最近の電動パーツの進歩でパワフルな飛びは充分期待できます。
最終的に丸みを出すのは作る人の作業で好きなようにやって下さい

白無垢姿でお嫁に行きます あなたの好きなようにして下さい


が今回のテーマです、という事で、、、機体名は ”ムクーダ” としました。
ちなみにカーデンエアクラフトのキットに CUDA(クーダ)というのが有ります。

デジタル公房さんからこんな物を持って帰りました。家族からは燃えないごみかと言われました。
ごみでは有りません。EPPアクロ機4機分です。
1機分のパーツはこれだけです。尾翼はスチレンペーパーで作る予定。主翼はカーデンエアクラフトJPで作っていたスーパーコブラの翼を、前縁翼端を30mm後退させてテーパー比を強くしています。スパンは1m。EPPパーツの重さは主翼は左右で61g、胴体は110g。
胴体の側面はこんな感じです。胴体基準線上にプロペラ、主翼、尾翼が揃います。
翼型はスーパーコブラと同じです。エルロンは一体切り出し。
胴体を上から見るとこんな感じです、パーツは6点。組み立ては簡単です。
ノーズブロックの前側はモーターマウントのベニヤ板が入る切り込み、後ろ側は主翼取り付けようの10*10バルサ棒が入る切込みが有ります。胴体後ろ下部にもバルサ棒の切込みが有ります。
カウリング上部はモーターの切り込みです。直径は35mmでモーターは、28mm径を使う設定です。下の切り込みは空気取り入れとモーター線を通すためです。EPP素材は厚みが55mmなのでブロックからの切り出しだとこのぐらいが限度で、これ以上の径モーターの使用は今の所考えていません。
組立てに入ります。カウリングの熱線の通った切れ目を接着します。モーターの配線を通すため穴の間をカッターで半円状に切り取ります。
胴体の後方をサーボコードを通すためと軽量化のため、10mm幅を残してカッターで斜めに切り込んでEPPを切り取ります。きゅうりの種を切り取る感じかな。
こちらは下部胴体ですが、V字型に切り取ってあります。強度的にはもっと切りとってもいいのですが大変なのでやめときます。バルサ棒が入る分部の近くは強度のため切り取り過ぎないように。
ノーズブロックにカウリングを置いて空気とコード用の穴を記します。ハンダコテで溶かします。モーターのシャフトの穴も開けておきます。
上からも開けます。左右10mm、前側20mm、後ろ側30mm程は残します。
モーターマウントを3mmベニヤから40*55で切り出し取り付け用の穴を加工してノーズブロックに接着します。
エルロンが胴体に当たる部分を切り取ります。主翼取り付け板の厚さ分も考えて隙間を決めます。板は1.5mmベニヤにしたので3mmのクリアランスです。
サーボの位置を決めておいてからコードを通す穴をハンダコテで溶かして開けます。
左右を接着します。
ノーズブロックと上部胴体を接着します。
上部胴体と下部胴体を接着しますが、翼下部を間に挟んで位置を確認します。主翼の切り欠きを合わせると良いはずです。最後部は少しのずれがあるかもしれません。
キャノピー(ハッチ)の加工です。左右に10mm幅で線を引きます。
EPP10mm板から10,10,20,30mm幅で切り出します。
10mmで切った物をノーズブロック後ろ上部胴体と上面を合わせて接着します。
10mmの物を一番後ろに振れ止めのために接着します。20mmの物を前から遊びを見て11mmぐらいの位置に接着します。30mmの物は横幅を5mmほど切り取ると押し込む時入りやすくなります。写真を参考にしてください。
翼下部前後の切り込みに10*10バルサ棒を接着します。キャノピー、翼下部をEPP用の両面テープを使って仮組みし胴体を組み立てます。これからが山場です。胴体の中心線を全周に書いて削り込みの目安にします。
両面テープはポリプロピレン用を使ってください。
カッターナイフで荒削りをします。中心線から左右対称に用心深く削ります。刃は新品を使わないと綺麗にいきませんよ。次は#100ぐらいのサンドペーパーで削ります。逆R の所は空き缶などにペーパーを巻いて削ると綺麗に出来ます。1時間も格闘するとかなり満足できる仕上がりになると思います。好きなだけ時間をかけて下さい。翼下部周りは主翼取り付けが終わってから最終的に仕上げた方がいいでしょう。
今回はカーボンの補強を前後2本、上下面で4本入れることにします。翼端で交わるようにカーブさせて入れるのでテンプレートを作りました。
テンプレートを両面テープで止めて3mmの深さで切り込みを入れます。
切り込みにカーボンロッドを埋め込んでいきます。
瞬間接着剤と効果促進剤で接着します。接着剤はさらさらでもねば過ぎてもいい感じに着きません。OKボンドPFとアルエース(RCホビーで購入)がお勧めです。今回のカーボンロッドは900mmのもを使用したので御覧のような補強になりました。
翼下部を取り付ける前にエルロンのリンケージをします。サーボの位置は翼中心から50mmぐらい。エルロンホーンは切込みを入れて埋め込みですが写真のようにピアノ線を通して位置を合わせるといいでしょう。
100均で買った5mmスチレンペーパーで尾翼を作ります。
左は1.5mmベニヤから切り出した主翼取り付け板。エルロンホーンは1.2mmPP板。エレベーターとラダーホーンサーボ取り付け板は2mmベニヤから切り出し。形や寸法と材質など考えているとはかどりません。
胴体に主翼を乗せてアライメントを確認します。発泡性なので遠慮なく待針を打って固定していきます。決まった所で翼下部を接着します。
主翼取り付け板を接着します。翼下部側に15mmです。
10*10バルサの中間をめどに補助線を引きます。++の間を20mmにしました。
主翼を取り付け取り付け板に穴の位置を記します。今回は2.6*8タッピングビスで取りけましたので取り付け板に2.2mmの穴を開けます。
主翼を取り付けてバルサ棒に2.2mmの下穴を開けてタッピングビスで固定します。EPPは柔らかいので力の入れ加減で狂いが出ますので注意して作業してください。
モーター、アンプは使いまわしですが今回はサーボはRCH12gのデジタル金属ギヤサーボを4個、スイッチングベック。受信機はフタバ6106HFC。バッテリーはハイペリオン45C3セル900mにしました。
ロッドは1.2mmピアノ線を使いテトラのアジャストストッパーで調整します。
2mm*500mmピアノ線でメインギヤを作ります。真中から振り分けて外外が50mmを超えないように曲げ40mm程度で外に曲げます。
ギヤを差し込む切込みを入れます。バルサ棒の上から12mmぐらいの位置に15mmの深さまで切り込みます。
そこから下向きに40mm切り込みますが。片方は深さ10mm反対側は4mm程度の深さにします。
ギヤを埋め込みます。10mmの方から差込んでバルサ棒をかわして反対側を埋め込みます。
かなり後退角をつけたほうがかっこよくなりそうですね。綺麗に収めるためには、50mm幅より大きく曲げないことです。切り込みを開いて爪楊枝で接着材を刷り込んで接着しますがこれは全てが完成してからが良いでしょう。
水平安定版は切り出してみると反りがありました。そこでヒンジラインから20mmほど前にかターで切り込みを入れて、RCホビーで購入していた0.6*5*850mmのカーボンスパーをいれます。少し厚いので差し込んでごしごしやるとスチレンペーパーはへこんで上手いこと納まります。エレベーターは連結してテープヒンジで取り付けます。
1.2mmピアノ線で尾そりを作ります。
尾そりの入る切込みを入れます。この部分はヒンジの切り込みも兼ねます。
ラダーはペーパーヒンジで取り付けます。素早くやらないと接着剤が粘って入らなくなるので要注意です。尾そりも忘れずに取り付けます。サーボの配置はこんな感じです。
重心位置を考えながらメカの配置が決まったらキャノピー取り付けのマグネットを付けます。10mm板材から15mmほど切り出します。両端にマグネットを付けます。さらに3方に低粘度の瞬間+効果促進剤で肉盛りをして補強します。これは重要です。
マグネットをもう一枚足して2枚重ねにして胴体側板の上と面一になるように接着します。
キャノピー側にマグネットを接着します。位置を合わせさらに極性を間違えないように注してください。これも3方を低粘度瞬間+効果促進剤で補強します。
バッテリーはマジックテープ止めで大体この位置ぐらいです。
左が機首で前からアンプ、U−ベック、受信機です。水平尾翼の前縁から受信機まで47cmあるので30cmの延長コードではこの位置がぎりぎりです。
さて完成の図です。どちらかと言うとスタント気味に味付けしたつもりです。いいバランスしていると自画自賛です。
横から見るとこんな感じです。まだ真っ白なので見栄えはいまいちです。


フライトインプレ 2010年10月24日

第3回ラジコンフライトショーinきららが昼までで中止になりました。
4時ごろ雨が上がったので仕上げのサンディングをして飛ばしてみることにしました。
真っ白なまま初飛行です。風はほとんど無いのですが曇り空で見えにくそうです。
舵の確認などをしてOKなのでゆっくり加速していきます。
5mほどで離陸しました、一番に感じたのは翼のすわりの良さです。
しかしエレベーターとラダーのトリムがどうも決まりません。
パワーのかけ具合で変化があります、スラストの見直しが必要なのでしょうか?
それではちょっと立ててみようかと目の前で立てた所
いきなりカラスが飛んできてカーと鳴いて機体にちょっかいを出しました。
思わず姿勢を崩しましたが何とか一度はリカバーしたものの真っ白で見辛くて向きが分からなくなり地面へ。
フワフワ飛んでいると時々カラスにやられますが今回は見事に撃沈でした。

被害はバルサ棒が割れただけで他は全くの無傷でした。バルサは柔らかいので結構ねじ山がバカになるので他の材料に変えてみようかな。しかし壊れることでヒューズの役割をしているともいえるし。とりあえず瞬間でくっつけてこのまま飛ばしましょう。
2010年の年末の休みにやっと色付けをしました。赤黒青の3色ですがいい感じになったと思います。家の中でも塗れるポスカを使いマスキング無しのフリーハンドで塗りました。
主翼の赤ラインは型紙をつくりました。チェッカーパターンは定規で下書きをして塗りましたが実物ははみ出したりしてやや荒れた仕上がりですが気にしない。ファイヤーパターンは全くの適当フリーハンドです。。
MUCUDAの文字を入れておきました。尾翼のスチレンペーパーは色付が悪く何回も重ね塗りをして手間が掛かりました。
仕上がったので脚を接着して補強の丸いベニヤ板を取り付けておきました。主翼を付けると取り付け板と干渉したので少し切り取りました。


機体データー
全長:1,023mm (ペラ含まず)
全幅:995mm
全重:430g(バッテリー含まず)
翼面積:約20.6du
ハイペリオン G3 45C 3S 900mAh APC SF 11*4.7 で 無付加時 12.5V
スロットルハイで 10.79V 15.7A 169W 6,270rpm でした。
スタント的に飛ばすならAPC 10*5Eぐらいが良いと思いましたがコレットアダプターのシャフトが短く付ませんでした。
次回購入して試して見ます。