O ホビーセイバー特製 アトラス マイティ の製作  2007.12

2006年夏 ラジコン仲間のTさんがかっこいい複葉機を持ってきた、どうしたのかと聞くと、ホビーセイバーの秋山さんから譲ってもらったらしい。
運動性もそこそこで飛ばしやすそうだ、頼めばキットを作ってくれるのではないかと言うのですぐにお願いしました。
クリスマスの頃キットが届きそれから一年かけてやっと初飛行をしました。

アトラス マイティ とは知る人ぞ知る(私もほとんど知りませんが) 工藤プロダクトの工藤東さんが手がけた アトラス シリーズの最上位機らしい。

胴体上部、上翼支柱のベースは堅木が3mmベニヤの胴枠に取り付け済みでした。プランク材を切り取り直接支柱が堅木に当たるようにしました。
下から見るとこんな感じです。ピッツタイプのマフラーの逃げも作ってあります。
側板は2mmベニヤでよく肉抜きがしてあります。5mm角バルサでトラス構造にしてみました。
エレベーターの後縁は2mmバルサの積層で組み立て済みでした。助かりました。
ラダー部分も組み立て済みでした。垂直部分は組み立て簡単です。
一番感心したのがカウリング。
前後の胴枠に1mmベニヤでプランク。このベニヤ板ですが普通の縦横に木目があるもではなく、一方向だけで大変曲がりやすく出来ています。ベニヤで堅さもあるので直接側板にねじ留めが出来て便利です。自作するには便利な構造です。
翼間支柱のベース部分です。2mmバルサのリブを深さ10mm程切り取り側面をバルサで補強し、フイルム張り後2mmベニヤの取り付け板を接着します。こんなんでいいのと強度が気になりますが問題ないようです。
そんなこんなであっという間に ? 生地完
エルロンサーボは下翼だけでロッドで上翼と繋ぎます。エルロンホ−ンは2mmFRPでこのような形に作ってみました。
翼の取り付け角を出すジグです。5mmスチレンペーパーを翼型に切り抜き中心線に平行に線をいくつか引きます。
取り付け角は 0−0 です。下翼を先に決めます。上翼の前側のボルトを留めます。上下翼の線が揃うように後ろ側を微調整して決めます。インシデンスメーターを買わずに百均で間に合いました。
型紙を作って3mmベニヤから支柱を切り出しました。上翼の支柱の継ぎ手は IMのナイロンヒンジを2mmビスで止めています。下翼は普通に3mmビス止めです。
運搬時はエルロン連結ロッド共ゴムひもでとめておけば邪魔になりません。
上翼支柱は丈夫なジュラルミンで成形してありました。メーターパネルはネットで壁紙、木目調で検索して気に入った物をホワイトラベルに印刷し保護フイルムを貼ります。1.5mmバルサに貼り付け、IMのメーターセットをバルサを切り抜いて貼り付けてあります。メインスイッチはエンヤプラグの頭です。2mmネジなので使えます。
パイロットがいいと機体が引き立ちますね。
彼女は 福田 葉子と名づけました。わかるかな?
上翼は後退角があり上反角はなし,下翼は後退角がなくて上反角がある。ピッツと同じ感じです。
21世紀に新造された初等練習機と言うことで PT−21にしてみました。イメージはステアマン PT−17です。



機体諸元
 全長 1630mm  上翼スパン 1945mm  下翼スパン 1690mm   上下翼共コード 310mm
 エンジン フジインバック BT−24  プロペラ APC 16*8  重量  5.85Kg

フライトインプレ
半タンクほど回してみましたがエンジンはノータッチで順調です。だらだら回しても時間の無駄なので飛ばすことにしました。
回転を上げていくとあっさりと離陸しました。それもそのはず、かなりのエレベーターのダウントリムが必要でした、他は少しのトリム調整でOKです。
背面にしてもわずかなダウンで済むので重心位置もいいようです。練習機らしいパワーで何とか小さな宙返りができます。
着陸ですが複葉なのでスピードはすぐに落ちます、エンコンで距離を調節して綺麗にタッチダウン、のはずが跳ねます。5バンドぐらいします。
何回やってもうまくいきません。Tさんの機体は綺麗に降ります。何でかと検討するとギヤの強度の割りに機体が軽いのではないかと言う事になりました。
元々のギヤは440gあったのをあまりにも重たいのでグラインダーで切って240gにまでしたのにまだ堅すぎるようです。
スポンジタイヤからバルーンタイヤに変えたところ跳ねなくなりました。しかし300g近く重たくなりました。
ホビーセイバー特製ピッツタイプマフラーですが、重さの割りに音は小さくなっていません、今ひとつです。
複葉はナイフエッジの浮きがいいといいますが確かにそのとうりで側面積の割りにいいです、ただしひどい起き癖があります。今度ミキシングを入れてみよう。
飛ばすほどにパワーが出てくると思いますが次はスモークでも積んでみようかと考えています。パワーが出れば大きなハートを描きたい物です。


O 2009年9月28日
プロフィールプライマス90に載せていたサイトーFG−20が7月に回したら中スローから上が噴け上がらなかった。
自分の感じではオーバーヒートのような気がした。
そこで思い切ってエンジンを積み替えてみることにした。
純正のラジアルマウントは方熱効果もあるらしいのできっと順調に回るはずだ。
載せ変え前の重量はなんと6kgもあった、エンジンと脚を変えて減量してめざせ5kgだ。

FG−20とBT−24見るからに重さの違いが分かります。マウントやアンプを含めた重さは、BTが1566gでFGが1053gで差は513g。FG用のバッテーは含まずです。
防火壁からドライブワッシャまではほぼ同じ長さでした。
問題は上手く重心位置が合うかどうかです。ノーズモーメントは450g*30cmの減少。脚がどのぐらいか?
テールモーメントは、サーボ2個で100g*85cm、バッテリーと受信機で150g*20cmの減少。、ややテールヘビーになりそうだがやってみよう。
もう一つのポイントは軽くても跳ねない脚。左が今回購入したMKの新型バルーンタイヤ100mm。シャフト付きで2個セット180g。このシャフトは普通のビスではなくて削り出しの専用品でいい感じです。真ん中がサリバンのタイヤとシャフトでセットでは212g、しかしこれは跳ねて使い物にならない。右はデュブロのバルーンタイヤでセットで495g、跳ねなくて良いのだがいかんせん重たい。
上はキットに付いてきたホビーセーバー特製ギヤ、グラインデーで細く切ったり穴を開けて軽量化したがまだかたくて跳ねる、182g。下はMKのマイティギヤLLでサイズは丁度同じだった。こちらはセットで156gだが補強用のFRP板を含むと差はほとんどない。ただそれなりに柔らかいのでショックを上手く吸収してくれるはずです。
ラダーは軽量化のためワイヤーリンケージにエレベーターはロッド式。タンクはIM420ccから190ccに変更。
写真では分かりにくいですがアンプは3mmベニヤで台を突き出して積んでいます。ブリーザーの汚れ取りタンクも積みました。脚は以前より1cmほど後ろ寄りにしました。スタント屋さんからのアドバイスで連結のFRP板と3mmビス2本止めにしました。
重心位置は程指定の位置にだいたい合いました。重さは5.2kgと予定までは減りませんがこれ以上は無理です。静止推力4.7kgのFG−20の実力はどれほどか楽しみです。カウル下にアンプやコード類が覗いて少し不恰好ですが気にしません。


初飛行をしようとしましたがエンジンは相変わらずでした。オーバーヒートのせいではないようです。
掛かりもスローもいいのですが中スローから吹き上がりません。
6000rpmまでは普通に回りますがそれ以上にするとぶすぶす言って止まったり何とかハイまで上げても回転は5500rpmぐらいまで落ちてしまいます。
ニードルを小刻みに1.5〜5周まで変えても同じような感じです。キャブが怪しい次はアンプか?
皆さんの見立てはいかがですか?

メーカーに頼むしかない

O10月25日
メーカーに電話して状況を説明したら、新しいアンプを送りますので試して下さいとのことだった。
中速から上で進角が付いてこないトラブルが出ているそうで私のエンジンも大当たりか?

下が新しく送られてきた物です。FG−14との共用のためプラグコードが7cm程短くなっています、他も短くなってトータルで10gの減量になています。他にタイミングセンサーとプラグも同梱包でイグニッション一式頂きました。古いセットは送り返しました、原因を調べて開発の役に立つのでしょう。
M田さんのカールゴールドバーグのアルチメイトと並べてみました。写真で見ると同じ大きさに見えるように写しましたがPT−21の方が一回り大きいです。アルチメイトはYS140です、かっとびます。やはり両者のフライトイメージは違います。

アンプだけでも良かったのでしょうがせっかく送っていただいたのでイグニッション一式を積み替えました。
今度は何事もなく快調に回ります。
風が少し強めでしたが飛ばしてみました。
離陸時まるでダリーが外れるように左のタイヤを置いていってしまいました、ネジを締めこむのを忘れていたような、、、、
悪いイメージが広がります、着陸した瞬間脚が飛んで翼に突き刺さるかも、、、
フライトのほうは800gの減量の成果は出ています。とにかく軽く良く浮いている感じです。
ゆっくり飛ばすことが出来るということですが、全開にしてもスピードが出ません。
BT−24は16*8で8000は回っていなかったと思います、FG−20は16*6で8600です。
ピッチが2インチ違い回転数が少なくてもBTの方がスピードが出たような気がします。
パワーの感じは宙返りをするとFG−20の方が少し大きめの円が書けます。
全体の重量の違いを考えると、BT−24の方がわずかにパワーは上かもしれません。

燃料を減らしてそろそろ着陸です、風が強めなのでエンコンに神経を集中して失速着陸を目指します。
微妙な吹かしとエレベーターUPで上手く接地、5mも走らずに止まりました、無傷 やったー

タイヤ回りをしっかり締め直して風が収まるのを待ち2フライト目です。
やはり全開の時もう少しスピードが欲しい気がします、そうすればもう少し高くまで昇れそうなのに。
マイティギヤ中空タイヤの威力はどうでしょうか、タッチアンドゴーを何回かやってみました。
一度だけ2バウンドしましたが他はほぼ満足に出来ました、なかなかいいぞこの脚は。

ホビーセーバーにキットを頼む時、エンジンは何を載せるのか聞かれました。
機体のイメージからゆっくり飛ばすタイプなのでBT−24で充分だと思いました。
秋山さんに言わせると機体のサイズは50ccクラスだとのことでした。

ある方からアトラスマイティの資料を頂きました。
設計者の工藤 東さんは、OSから水平対向のFT−120が発売されたのでエンジンに合う機体を作ろうと
有名なアトラスポーカーをサイズアップさせてアトラスマイティになったそうです。
FT−120は音は違う物のフライトイメージはほぼ同じではなかったかと思います。