O サーカス40の製作

ここ10年近くファンフライやアクロ機をメインに飛ばしてきたが最近はベーシックな3車輪の機体も良いなと思うようになっていました。
福賀飛行クラブの親睦飛行会で定点着陸をした時に強く思いました。
ARFではなくてキットから作り世界にひとつだけのカラーリングで仕上げて見たいと思います。
しかし今のご時勢3車輪のキットはほとんどありません、45エンジンが余っていたのでサーカス40に決めました。

最近はキットを作ったことが無い人も多いようですが、箱の中身は板と棒がほとんどです。
最近流行のレーザーカットではなくて、パーツの形に加工した歯を押し付けて型抜きしたダイカットと呼ばれる方法です。ベストセラー機だと思いますが図面は英語併記で書かれていて印刷です。テトラのキットは青焼きの図面がほとんどでしたが40クラスは輸出が多いのでしょう。
金属パーツなどです。ノーズギヤのつくりは良いですね。
細かいパーツは綺麗にカットされて部分べつに袋詰めされています。
棒材も綺麗に加工されて部分べつにくくられています。
始めにスパー材の接着です。写真で見て下側に短いスパーをつけますが、上の2セットはリブが入る切込みが手前側ですが下の2セットは切込みが裏側になります。
リブを抜き取りますが抜けにくい箇所はカッターで切り取ります。片側分を揃えて虫ピンで止めて全体を軽くサンディングしました。フイルム張りのために前後に錐で空気抜きの穴をあけておきました。エルロンのコードが通る穴を大きめに開けなおしておきました。
メインギヤの補強用ベニヤリブを接着します、3枚ありますが方向を間違えないように気をつけます。
リブ組の写真が無くなってしまいました。それぞれのパーツが直角になるように図面を参考に組み立てます。
出来上がった骨組みをW14で繋ぎます。上下のスパー間にはめ込むのですがきつかったので現物あわせでサンディングして合わせました。前後縁はぴったりつくようにしスパーは少し隙間が出来てもよいとの指示書きなので上反角を見ながら切り詰めます。上反角は結果として少なめになりましたがいい感じでできたのでOKとします。(指示通りの上反角になるようにW14を削るのはかなり大変そうです、妥協しました)中央部接続材W15,16,17を30分タイプのエポキシで接着します。
メインギヤ取り付け台W9,10をエポキシで接着して、ピアノ線の通る穴を空けておきます。
水平尾翼はフルプランクです。骨組みは図面上で簡単に組めます。プランク材は隙間が出来ないようにサンディングして合わせてから瞬間で接着しましたが出来栄えを言えばセメダインCのほうが良いです。上下面のプランク材は先に張り合わせて置いて骨組みともども両面を軽くサンディングして滑らかにしておきます。骨組みには木工ボンドでプランク材を接着しました。

11月4日 大体の組み立てが終わって箱の中を見て見るといくつかの部材があまっています。その中にH9が有りました。水平尾翼の両サイドに貼るものです、しかしもう翼端は丸く整形し終わっていますのでいまさらつけるのは大変なので今回は少し小さめの尾翼にします。完全な見落としですが性能に影響があるものでしょうか?次からは仕上げの整形は全部組み立て終わってからにします。
垂直尾翼は高粘度の瞬間を塗ってからつき合わせて接着します。V3は下端が段違いになります。
ここから11月4日追記
説明し書ではプランクした後にロングドリルでダウエルの穴をあけるようになっていますが長い物は持っていないのでここで開けておきます。3mmのドリル歯をつけてやっと入りましたその後大きなドリル歯にしていき開けて行きます。
仮にW30を通してダルエルが少しきつめで入るぐらいに仕上げました。
エルロンサーボの大きさに合わせてW12を加工して取り付けます。サーボの散りつけ穴も開けておきます。

エンジンやサーボの穴の位置出しにはその穴の径に合ったピアノ線をドリルにくわえさせてやすりでとがらせたものを使うと正確に出来ます。
プランクにはアルミアングルで出来たジグを使っています。20年ぐらい前のノーマーク製ですが非常に使いやすいです。下面を先にプランクしてサーボ取り付け穴とメインギヤの位置をプランク材に開けておきます。私はリブやスパーには高粘度の瞬間を使い位置あわせをしたら棒で端からゆっくりと押さえつけていく方法です。プランク材の突合せ部分はセメダインCを使っています。
翼端材W26、エルロン、W28を付けて整形したら主翼は一応生地完です。
胴体は平板にラップを敷いてF1にF1’F1’’F2を接着しますが、F2はエポキシを使うように指示があります。ダイカットのために多少つぶれて瞬間などでは付きそうもありません。裏打ち補強材が付きますからエポキシが出っ張らないように指でなじませておきました。
F3にウイングロックを取り付けておきます。補強材の接着には木工ボンドを使いました。説明書に接着剤をつけない面にきりを吹いて湿らせておくとそらないでいいと書いてありました、今まで知りませんでしたが確かに上手く出来ました。
胴枠にそれぞれのパーツを先に接着しておきます。F8には向きがありますの注意して下さい。
始めに側板とF11だけを接着します。F11’が全体の形作りに貢献しています。他の胴枠を組み込んで点付けにします。平板に対して側板が直角になっていることを確認します。点付けなら力を入れてひねると修正できます。
胴体が左右に曲がっていないかを見るには胴枠の底の部分に中心線を書いておき糸を張ったり睨んで見て確認します。今回は見事にまっすぐ出来ました。もし曲がっていたら胴体最後部のF14と側版の位置をずらしたりひねったりするとかなり調整が出来ます。問題なければしっかり瞬間を流して本固定します。
さて一番の腕の見せどこらは側版の上部に付く部材のF16,19の下面を側板に合わせて斜めに削るところです。大体の角度に台付きサンドペーパー傾けて全体を満遍なくすり合わせます。時間をかけて現物合わせでじっくりやればほぼ納得の行く出来になりましす。もし隙間が出来たときは薄くスライスしたバルサを挟み込んだりバルサの粉を盛って瞬間で固めたりしてごまかしましょう。
胴枠を基準にして上下面をサンディングしてから上下の部材を接着すればほぼ胴体は完成です。

残すは胴体と主翼の取り付け部分ダウエルとウイングボルト回りです。