アーバンXC アバンギャルド (サーマル工房)


サーマル工房のグライダーはKa−8ソロと遊我を製作し飛ばしましたがスケールグライダーとオリジナルのガル翼グライダーでそれぞれに魅力的なものです。
ではサーマルグライダーとして純粋に考えると同社の中ではアーバンが最高の性能だろうと思い気になっていました。
10年以上前の設計とのことで当時のギヤダウンモーターとニッケル水素バッテリーの搭載で設計されており現在主流のブラシレスモーターとリポバッテリーの
搭載では100g近く軽くなるのでテールモーメントの見直しなどで前衛的に生まれ変わったそうです。
自分としてはアバンギャルドという響きがすごく気に入ったので早々に注文しました。


サーマル工房より直送です、お値段は18,000円で送料はサービス。
アバンギャルドの響きにわくわくするのは自分だけでしょうか?
箱を開けるとバルサの板がかなりの枚数ありぎっしりと詰まっています。
レーザーカットされたバルサの板やベニヤ板などがおよそ30枚。キャノピーや小物パーツも充実しています。
ただね、昔からキットを作ってきた自分としては見た感じでこれが飛行機になるんだというイメージがわかないんです。切り出されたリブや加工された前後縁材など見ただけでこれはあそこの材料だと分かる物が少ないのでイメージをつかみにくいのだと思います。キットを作っている会社も減ってきて時代は変わってきていますね。
同梱でお願いしたのは折りペラ。
スピンナーセット、これは3mmと3.17mmのコレットタイプです。使用するモーターに合わせてハブを用意しスピンナーは30mmが適応します。
ほかにのり付きサンドペーパーの小分けも送ってもらいましたがこれは便利です。
胴体の組み立てでは同じ側を2個作らないのはもちろんですが F−2,3,4は左右で違いますので注意が必要です。内張り補強ベニヤのF−3は前と上のラインをF−1と揃えることでほかの部材も位置が上手く決まります。
説明書では胴体後部をくさび形に削るように説明されています。80#の台付きペーパーでやれば案外簡単です。パッと見ると後部の厚さ2mmとなっていますのでそのように削りました。正しくは3.5mmです、垂直尾翼が4mmと側板の2枚分3mmで片側は3.5mm必要です。
上手いこと当て物でもしてごまかすしかないようです。
この時点で気がついていればまだ修正は簡単だったのですが上下プランクが済んだ後に気がついたので手遅れでした。この後同枠を組むときにリンケージ用のノイズレスチューブも通しておくとよいでしょう。
尾翼の組み立ての様子ですが細いクロスリブが長さが少し長い部分があったり、クロスする部分は嵌め合いがきつくて修正が必要でした。真っ直ぐになるように気をつけて組んだつもりですがエレベーターが少し凸になってしまいました、ヒンジをつけて修正できるでしょうか?
4月17日


主翼は部分プランクですが始めにプランク材を繋いで裏表をサンディングしておきました。
なんだかゆがんで写っていますがカメラのせいです。パーツを切り離したり接着面になる部分のレーザーカットの繋ぎの凸をサンドペーパーで一こすりして綺麗にするのには時間がかかりましたが組み立ては精度が良いので簡単でした。
スポイラー用のパイプがかなり曲がって取り付けてありますがピアノ線を入れて動かしてみると少し重たい感じがします、Rに合わせて曲げ癖をつけておくと良いかと思います。
前後縁を斜めに削る作業が大変ですが腕のみせところでもありますので綺麗に整形しましょう。