○ エアロワークス エッジ540T ARF


自作派、キット派のつもりでいた自分も最近はほとんど完成機に手を出すようになってきてしまった。
しかし大型ガソリン機なのでそれなりに作るのは大変である。また少しでも参考になるようにレポートしようと思います。

大きな箱が3個送られてきた、まずは記念撮影
私の身長170cmなので大きさの見当がつきますか。箱にはMADE IN CHAINA と書いてあった、もしかしてアメリカに行ってまた日本に来たの?写っているのは輸送のための外箱で中にもう一つ正規の箱があります。
左側の箱 主翼です。厳密に言えばプランクの仕方がやや荒く継ぎ手がわかる所がありますが、あなたはこれより上手に出来ますかと聞かれれば、、、、アイロンのエッジの跡なども少しはついていますが、自分の技術を基準に点数をつければ90点。
中央の箱 カウルなど。
ワールドモデルスで一度点検されてるんですね、点検済みシールが張られています。
右側の箱 胴体、尾翼など
最近良く見る中国製のARF機と同程度でフイルムの張り方、塗装もバッチリでただ大きくなっただけです。
胴体を取り出してみました
この状態で、2200g
皆さんが気になる内部のようす
中央部が3mmベニアの10cm幅ぐらいで前から後ろまで通っています、当然三角おむすびのような肉抜きがあります。上部はハッポースチロールにバルサプランク,下部は4本縦通材があるだけでトラス組などはしてありません。胴枠は最前部が6mmで他は3mmのものが最後尾を入れて7枚。中央部に3mmベニアのデッキが大きく取りつけてあります。エンジンボックス部はエンジンに合わせて組み立てるようになっていますが、この辺りは適当に補強したいで
すね。
穴の奥を覗いて見ると
シンプルー こんなんでいいのと言いたくなります。
ウイングチューブはグラス製,、主尾翼の取り付け用の穴 その補強の裏打ち材も着いています。仮組みをしましたが,右の主翼の後縁側が5mmぐらい開いてしまいました(これが今のところ一つだけの欠点)その他アライメントはほぼ合っています。
カウル 294g
スパッツ 2個で 118g
キャノピー 292g
カウル、スパッツ供に素晴らしい出来です。ピンホールも無くてこのクラスでは軽い部類の仕上がり重量です。スパッツは取り付け用の3mmベニアが埋めこまれています(グラスでサンドイッチ状態)これはありがたい加工ですね。
胴体への取りつけ穴、アクスルシャフト、スパッツ取り付けの穴も開けてあります。テールギヤもジュラ板製でこれもいいですね。

メインギヤ 430g
テールギヤ+タイヤ 61g
右の水平尾翼
カウンターバランサーがありません。安定板より胴翼の方が大きいです。ハッポウにバルサプランク、サーボは安定板の中央に付けるようになっています(すぐ横までウイングチューブがある)


左右の水平尾翼とパイプで 446g
左よりノックピン、サーボコードの穴(ガイドのテグスが通してあります)パイプの穴。サーボベッド、パイプの抜け止めのビスの穴の補強材も埋めこみ済み。またエレベーターホーンの取り付け用の補強剤も埋め込み済み。
垂直尾翼 224g
ラダーホーン用の補強材は埋めこみ済み(余談だが補強材が何処にあるか分からないぐらい見事な加工の所もある)
胴体の溝に合うようにバルサが貼ってある
右主翼
2サーボ用にベッド、エルロンホーンの補強あり。

左右主翼+パイプ 2400g
前後にノックピン、パイプ、サーボコードの穴ガイドのテグスなど至れり尽せりだ。全てイージーヒンジが刺しててあるが、マニュアルでは数を増やせば問題ないがピンヒンジもいいと書いてある。ヒンジの取り付けは結構気を使う作業であなどれない。
エンジンの写真も載せましょう
DA 100 です
純正品のマフラー付きですが、私は頼んでいなかったので正直に連絡すると送り帰してくださいとのこと。長い付き合いをするために正直者で居ましょう。
見慣れている人にとっては何でも無いでしょうが、これからと言う人はジックリ見て下さい
ここだけのスペシャルショット
DA100 & ゼノア740
コンテスト用エンジンはスリムでカッコいいデス
エンジン本体の重量はマフラーアンプ付きで
DA100−3.1kg、 ゼノア740ー3.15kg(アンプ式のため標準より軽い)

パワーとお値段は大分違います
ここからほんとの組み立てになるんですが、、、、
ほとんど形は出来ているのでこれと言った所がないんです。
さしあたり動翼の取り付けですが、ペーパーヒンジだけでも大丈夫、飛ばしてますとの情報が入りましたが、私はロバートのピンヒンジを追加しました。エレベーター:ピンヒンジ*3、ペーパーヒンジ*4.ラダー:ピンヒンジ*4、ペーパーヒンジ*5.エルロン:ピンヒンジ*6ペーパーヒンジ*7.ヒンジガイドを使いヒンジの長さ分の穴をあけエポキシをタップリ流し込んでから取り付けました。ポイントは前後縁のバルサの部分がしっかり付いている事です。
コックピットはフイルムを剥いで、ストーン調スプレーのグレーを吹き付けた、少しはグレードアップしたと自分では満足。
パイロットは2度の不時着にもかすり傷一つ負わない不死身の純次君(トボケた表情がタレントの高○△次に似ているので勝手に名づけた)にお願いしたが、一部ではたてつづけに落ちたへたくそパイロットとの声も聞かれ不安は有る。
前機のサイズに合わせて高さを2cmほどカットしてあったがこの機体でも前席に着いて調度の高さだった。ソロで乗る場合後ろのはずだが仕方ない。底にシリコンでベニア板を接着してビスと今回は弾性エポキシで取り付けた。純次君は体重136gとなかなか骨太だ。有視界飛行専門なので計器版は必要ない。
唯一組み立てるエンジンボックス部。側版、底板、防火壁とかなり固めの材質のものが使ってある。助かったのは防火壁と底板はスラスト分の3度の角度がつけて切ってあった、これは非常にありがたい加工だ。補強工事として三角のヒノキ材、そして今回は知り合いの大工さんに頼んで87度と93度の△材をスライド鋸と言う物で切ってもらった。これで角度の付いた所の補強材もしっかり面を出して接着できた(良い道具があると凄く便利です)そしてとどめに竹釘を打って仕上げにエポキシレジンでコーティング。
水平尾翼部分:パイプには先端に木が埋めこんであってタップを切ってビス止するようになっている、翼側も木が埋めこんで補強してある。ロケットシティのホーンを使ったが付属のビスが短いので4*60にした(フラッター防止の為に翼面から一インチの高さが必要と書いてあった)。翼上面に対して垂直に穴を抜きヒンジラインに近づけるようにしたが余り効果はない。補強材はそれなりの固さのものが貫通して埋めこんである(ベニア板が上下に張ってあって中は発泡ではなかった)それでラダーとエルロンは貫通させずに置いてある。上面にビスの頭が出るとカッコ悪いかな、、
スパッツ部分:メインギヤにはそれぞれの穴が空けてある(結構助かります)アクスルシャフトは手持ちのものがジャストフィット。取り付けはアクスルシャフトの当る部分を切り取りギヤに合わせて3mmの穴を空けビスとナイロンナットで止めるだけ。スパッツには3mmのベニアが埋めこみ済みなのはありがたい。
ほとんどの組み立ては終了、メカ積みリンケージをするだけだがここで予算が尽きてしまった。良いサーボと新しいバッテリーを積みたいし、静かなマフラーをBNCに注文したがいくら掛かるか、、、、梅雨明けには初飛行をしたいんだけどねー
キャノピーハッチの取り付けにこんなものを使ってみました。割と開け閉めが多くてねじだと抜けたりすることもあるし。かなり丈夫そうです。大型機用パーツの所にも紹介しています。
取り付けた所、機体の構造上かなり引っ込んでしまった、見た目はいいが手だけではプッシュできないので棒のようなもので押し込む必要があるが、ワンタッチでいい感じだ。
エンジンボックス部分が出来上がり。箱の上部は自分でかっこいいクロスメンバーを作ってみたがかなりめんどうだった。(メーカーもこの部分の補強を薦めている)
エレベーターリンケージ:デュブロの強化サーボホーンとロケットシティのホーンなどで組んでみた。サーボホーン28mm、エレベーターホーン翼上面から27mmでロッドが手持ちのもでは長すぎるので全ねじタイプにする必要がある。
ATVをいっぱいにして何とか40度は動くようにしたが、問題発見:クレビスがビスの回りで回転している、なんだか不安になってワールドモデルスに電話してみると、ボールリンクタイプのがあるらしい。
新タイプに変更、しかしどうしても少しのバッククラシュは出来てしまう。手前のキャプビスはウイングパイプの留め付けよう
大型機用パーツの紹介を参考に
甘めの穴を開けて台形ナットの下面を斜めに削り締め付けて留めた。台形ナットは使わずにタップを切ってねじ込むだけのほうが簡単だったかも?
デュブロの強化サーボーン、4−40ボールリンク、4−40全ねじロッド(45mmの長さ) NHコントロールホーン ボールリンクの組み合わせ、まずまずのお値段と仕上がりですね。
サーボは何を使うか未定です
この機体の運搬を考える:まづ ものぐさ君の場合すべて取り付け済みなら、車はエスティマ2000年式で助手席をいっぱいに前に出して背もたれを立ててプロペラをアームレストにぴったりくっつけてジャストサイズ。中、後ろの席を上手く動かせば工具箱などのスペースが出来る。水平尾翼を取り外せば逆向きにして載せるのは簡単ですがラダー部分が運転席にはみ出してきます。注:機体が曲がって見えるのは暑さのためです。
アジの開きのようなウイングスーツを作る:今回は少し贅沢をして両面にシートが張ってある上等なタイプのエアキャップを入手。90cm幅ではどうしても張り合わせないと作れないので今回は前縁をテープで張り合わせてみました
翼を乗せて外側と後縁側を適当な遊びを残してくっつけます。私はガムテープで止めようとしましたがなかなか上手くいきませんでした、熱圧着式の道具が有ればすべて上手くいくんでしょうが素人ではどうにもなりません。一番簡単でいい方法はホッチキスでした。
余裕を見て本体から1cmの所をホッチッキスで5cm間隔で留めます、そして1cm外を切り捨てます。主翼の場合厚さがあるので翼端はテープで止めましたが水平尾翼は翼端もホッチキスで充分でした。初めてやってみましたがとっても簡単な割にいけてます。ただサーボ部分は出っ張っているのですぐパチパチになってしまうでしょうが、翼本体の保護には充分です。

エッジの製作 その2へ続く