事故調査委員会 & トラブル解決委員会


ここでは悲惨な航空機事故の現場に居合わせた証言者の勝手な意見を私なりにまとめてみました。
また突然襲うトラブルを解決委員会がお助けいたします。

2015年10月18日
最高の飛行日和の福賀飛行場でしたが6名の参加で3名が機体を壊してしまいました。
一人は背面練習中に思わずUPを引いてしまうと言うミスでした。

私のPT−21ですがエンジンをサイトー125の載せ変えて4フライト目です。そろそろ降ろそうかと思っていたらエルロンの利きがおかしいしエンジンの吹きもおかしい。ギヤ欠けとオーバーヒート気味なのかと思いましたエルロンはまったく利かないわけではないのでなんとか着陸させようと試みましたが上手くいかず。ピットの車の上をかすめて後ろ側のアスファルトの駐車場に難着陸しました。ペラが折れ脚の取り付け部が壊れ右翼端が少し壊れました。思ったより軽症でほっとしました、またピットに突っ込まなくて良かったです。
MKの柔らか目の脚がショックを吸収してくれたようです。
原因はバッテリーが外れてエルロンの片方のコードを引っ掛けて抜いてしまいあちこちに動き回ってエンコンサーボにも引っかかって邪魔をしていたようです。落ちた時には防火壁のすぐ後ろに転がっていました。
ずんぐりしたリフェバッテリーを滑り止めのシートをひいてマジックテープで留めていましたが滑って抜けてしまったようです。バッテリー自体にもマジックテープを張って動かないようにするのが良いですね。
ラジコン1のMXS オーバーホールしたFZ140は絶好調で良い飛びをすると嬉しそうに飛ばしていたE川さんです。ローリングサークルの一番向こう側でいきなりノーコンと叫びました。
これだけ見事に壊れると諦めがつきます。
リポにレギュレーターを通して使っていたそうですがレギュレーターはダメージを受けていて使えない状態でしたのでニッケル水素バッテリーを繋いでラダーサーボを動かしてみるとちゃんと動きます。こんな場合一番怪しいのがスイッチです。4年ぐらい使い回しているそうです。古くなると時々接触不良で通電しなくなることがあるようです。飛行回数が多い人は1年で新しい物に交換するぐらいの用心が必要です。



サイトーFG−20を積んだPT−21だが、飛行場の都合で1年近く飛ばしていなかった。久しぶりに今年の7月に飛ばすと、掛かりもよく快調に3フライト出来た。そして1ヵ月後のお盆に飛ばしたところ、1フライト目の途中でプスプスと失火しているような音がして急いで降ろしにかかるがエンスト。運よく滑走路に降ろせてホットした。てっきりバッテリー不足と思ったがしっかり容量はある。再スタートするがスローでしか回らない、5コマも上げると止まってしまう。これまでにたぶん30フライトぐらいしたと思う。
サイトーに電話して状況を話すとプラグを換えてみて下さいとのこと。エンジン不調のときはまずプラグを換えてみてと、グローの時と同じですね。予備のプラグを持っていたのでいさんで換えてみました。しかし残念ながらまったく変わりませんでした。
古いプラグの写真です。中央は綺麗なねずみ色に焼けていますが外周はカーボンがついています。一応プラグが悪かったわけではないですがもう少し綺麗に全体が焼けたほうが良いですね、さてどうすればよいのやら?
もう一度電話して新しいアンプを送ってもらうことになった。
新しいアンプは左側です。一見同じように見えますが黒いコードのセンサー用とバッテリー用の取り付け位置が逆になっています。そして注意書きのインプット電圧が4.8〜9V 500mAHに変更になっていました。少しづつ進化いているんですね。

新しいアンプに換えると何事もなかったように快調なエンジンになりました。
トラブル続きの私のエンジンですがそのつど親切な対応をしてくださる斉藤製作所に感謝します。


2011年1月23日
現時点で最高のスタント機と言われるアシュラーを新調したK本兄弟ですが、トラブルはお兄さんの方です。新品のYS170がいけません。地上ではスローもハイも調子良いんですがく飛ばしてみると、2,3往復すると中速が濃すぎてエンジンが止まります。プラグを変えて、レギュレーターやニードルをいじるもいくらやっても改善されません。3回飛ばして毎回同じようにエンストです。ちなみに彼はラジコン暦30年以上でオールジャパンにも何度も出ているベテランです。ここでしっかり持ち上げておくと後の落ちが決まります。
なんと原因はニードルでした。写真上が新しいエンジンの物です。2つを比べると上の方がニードルの根元部分が太くなっているのが分かります。今日は新しいエンジンに積み替えて来たそうです。同じYS170〜YS170です。なぜかニードルだけは古いエンジンの物をそのまま使っていて今回のトラブルになったのでした。ただ本人に言わせると”ニードルの延長部分を付け替えるのがめんどうじゃったんで前のをそのままつこうたんよ”芋ネジを回すだけのことでしょうが。彼は思いのほかものぐさな性格であることが分かりました。同じエンジンでもどんどん改良されているようです、セットで使用しましょう。わずかなテーパー比の違いであんなに調子が悪くなるとは驚きました。
11月16日 最近西浦シーサイドラジコンクラブに入会したKさんのオキザリス50.実は3週間ほどスイッチの切り忘れででバッテリーが空になっていたのだが、飛行場で充電した後バッテリーチェックをすると満充電を示した。しか〜し 数分フライトするとノーコンで御覧の有様になってしまいました。後悔先に立たず、本人もしまったと思ったようです。充電直後は電圧が高くてもへたった電池はすぐ電圧が落ちるもの、1時間ぐらい置いて計ってみて使えばよかった。十年ぶりぐらいに落としたと本人は言ってました。えっそんなに落としたことがない人がいるなんて信じられない〜。
2008-7-27
人の不幸を喜ぶ事故調査委員会愛読者の皆さんご無沙汰していました。
最近はあまり落ちないんです。皆さん腕を上げています。
今回は自前ネタです。RC飛行機実験工房のクイックブレードを見本に作った機体が見事真っ二つになりました。
27日は福賀飛行クラブの環境整備の日でした、作業が終わって一息ついた後のトップで飛ばしたのに。手投げしてPターンして次の大きく書いたハーフリバースキューバンエイトの引き起こしで見事このような姿になりました。
私は気がつかなかったのですがフラッターが起こったのが原因のようです。1mmのカーボンロッドが前後上下で4本入っていましたが見事に千切れています。恐るべしフラッター。↓の記事もフラッターだ。
RC飛行機実験工房のクイックブレードの機体よりはエルロンを小さく、リンケージロッドは0.8mmが使ってあったのにこの機体は1.2mmにしたのだが、長さ調整用にクランクに曲げたのがダメだーと言われました。本当にそれだけならいいのですが全体のねじれ剛性が弱かったのなら大問題です。
重心調整に90gの重りを積んでいるので、これは修理しないで新しい機体を設計変更で新造しようと思います。
07-10-28 しばらく更新が無かった事故調査委員会です。MさんのEDGE SAITO ゼウス搭載機がこんな姿に。

快晴微風で飛び立ったEDGEですが、垂直降下から引き起こし水平飛行になってすぐ”ぶお〜〜ん”と鋭い音が、ギャラリーから ”あ〜〜〜〜” 優しく飛ばしていたのにエルロンフラッターです。後ろに見える堤防の真上辺りでしたが上手く降ろせて脚は変形して右翼を壊しましたが、海に落ちなくて回収できて良かったです。壊れたのは主翼とメインギヤだけで胴体は無傷です。
右翼のサーボホーンが外れています。フラッターを起こして外れたのか、止めネジが外れてフラッターを起こしたのか定かではありませんが?ホーン止めネジを締めるときスーパーXを少し着けて締めたのに〜〜〜とはMさんの弁。ロックタイトなどを使った方が確実との経験者の意見ですが、自己責任で選んで下さい。
AIちゃんです、今日はシコウキに乗って遊びまチタ。アタチの体重はヒミチュだけどこのシコウキは丈夫でチタ。

後ろで笑っているオーナーのMさんですが、なぜかこの機体の主翼の予備があるので良かったーと言っていました 笑い
2006-12-31
好天の大晦日、今日も沢山のメンバーが西の浦飛行場に集りました。千葉から帰省中のKさんが手にするのはシングルスティック送信機。2人が体験操縦した後本人に返したらノーコンに。持ち替えた時にスイッチに触り切れたようです。
飛ばしていたのは10年以上たつ年代物のルーキー20。落ちた所が悪くてコンクリートの上。見事にばらばらです。
エンジンもばらばらに飛び散っています。恐ろしき飛行機事故です。
シングルスティック送信機のアップ。元は20年以上前の8APを改造した物。電源スイッチは引いてON-OFFするようになっていますがどうも動きがおかしいです。古いプロポの使用は充分注意しましょう。
06-10-15
西の浦飛行場にて。Aさんの90クラスのユンカースが2フライト目の離陸から場周を旋回してターンしようとハーフリバースキューバンエイトでアップを引いた所主翼が万歳をして見事に墜落。急降下爆撃機とはいえ見事な急降下でした。
1フライト目に着陸に失敗してメインギヤまわりを小破したそうです(私が飛行場に着く前のことです)。瞬間で修理をして見たところ大丈夫そうでした。結果からするとこの時に主翼の内部に亀裂があったことを見落としていたことになります。ARFだから作りが悪いと言うことは最近ほとんど無いと思います。流石に90クラスぐらいになると重量もあるので小さなダメージの見落としが後になって空中分解の元になります。翼端を支えてしっかり振り回して強度テストをしてみますか?
06-7-30
ガソリン100ccがエンスト。
7月30日は私が所属する2つのクラブの飛行場整備作業が重なってしまった←勝手に思い込んでいただけだった。。そこで最近よく行く方へ行ったら延期になっていた、今更もう1方へ行っても時間が遅すぎるのでそのままそこで飛ばすことにした。

これが不幸の始まりだった
暑いのでオーバーヒートには気をつけていたのだが、トルクロール中にいきなりエンスト。10mぐらいの高さだったが結果は御覧の通り。次の機体はフイルムを張り終えてカウルの塗装にかかる所だが大体次の機体が出来る頃には壊れることはよくあることだ。しかしなかなか気に入っていたので残念です。小西さんに確認したら静音型のマフラーは500rpmぐらいは回転が低い分それが熱になっていると考えられるので余計に注意が必要だそうです。”3年間楽しんだんだからいいじゃない、早くエクストラ飛ばそうよ、凄く良いから”と慰められました。
06-6-4
左は岩村さんの新作、B−25ミッチェル ゼノア20cc*2。右は迎撃に来たゼロ戦の図。

ゼノア20ccはパワーがあり調子は良かったのですがノイズの問題で今日は発進せず。
それで単独迎撃訓練に出たゼロ戦が、畑の大根状態になってしまいました。
パイロットは色々言い訳をしていましたが事故調査委員会の統一見解は、酒気帯飛行のためとの結論でした。皆に迷惑をかけない範囲で飲んで落として,歌ってください。Mr.Aさんを知っている人には、わかります。
2006-2-5
西の浦飛行場にて、Kさんの40クラストレーナーが下を向いたままスロットルハイでノーコン状態に。駆けつけてみると地面が柔らかいにもかかわらず残骸が飛散していた。
エンジンは写真右側の燃料タンクの下で土の中に20cmほどめり込んでいた。
飛ばす前に充電してバッテリーチェッカーで計ってもOKだったそうだが、回収したバッテリーを再びバッテリーチェッカーで計ると残量無し。古いバッテリーや1セル死んだバッテリーでも、充電直後は結構電圧が上がっていますがすぐに落ちてしまうので1時間ぐらい置いて計ってみた方が正解です。
私がよく使うRCホビーでは4セル750mAのニッケル水素バッテリーを848円で売っています(ネットショッピングのその他の項目)。宣伝しても何ももらえませんが、高い物ではないので何かのついでに注文して早めの交換をしましょう。
2005−11−20
ガソリン単気筒の BME−50 を積むオリジナル機がばらばらに。夕方近くに駆けつけたTさんの1フライト目、パーターンや過激なフライトをした後の水平飛行中に操縦者にはノーコンに思えたようだが側で見ていた人の話ではエルロンにフラッターが起こっていたのが確認できたそうだ。
コンクリートの堤防にぶつかったためエンジンは全損。この先は海なのでもう少し飛んでいたら全て海の藻屑となる所だった。少しでももって帰るものがあってよかった。この機体はスタント志向のためエルロンは割りと小さめだがそれでもフラッターが起こるとはエンジンの振動によるサーボの疲労が原因ではないかとの結論。
2005-6-19
一年少し前に壊したドエッジに続き購入していた元祖F.AIRですが一年近く飛ばしてません。EPP機でトルクロールが何とかなるかなと思えてきたので次の段階に進むべく久しぶりに出してきました。

3フライト目にこのような結末を迎えてしまいました。

十年近く経験していなかった

ノーコンです
ノーコンになった瞬間にバッテリーかなと思いました。回収した機体を見ると、バッテリーから受信機にダイレクトに接続していたコネクターが抜けています。蒸し暑かったからか人間がだれていたからか、バッテリーコードを差し込むときなんとなく甘い感じがしていたんです。

余談ですが、ノーコンになったとき少し余裕がありました。EPPで落としまくった経験があるからでは有りません。飛んでいた場所が良かったしファンフライはすぐ落ちると思ったからです。安定の良い機体の場合どこまで飛んでいくか分からないのである意味恐怖です。
しかしバッテリーを良く見るとリード線のプラスのハンダ付け部分が断線していました。振動などによる疲労で切れたのかもしれません。

上の写真を見てもらうと分かりますがリード線を折り返すような方向でバッテリーを搭載していました。(この写真は上の写真と逆向きになります)

この写真の向きで言えばリード線を右回りで繋ぐようにすればハンダ付け部分の疲労は弱くなります。

コネクターが抜けたからか断線のためかにノーコンになったのかハッキリしませんが自分の感じでは断線が原因のように思います。

ノーコンの原因の一番はバッテリーがらみのようです。これからは積み込む向きにも注意します。




事故調査委員会  2002.2003.年版は こちらから 

2004年版